【倹約の実践】消費の満足度を最大化する方法6選|お金の使い方で幸福度は上がる
皆さんはお金を使うことで幸福度は高まると思っていますか?
一般的にモノを買う消費、すなわち物質的な消費から得られる満足度・幸福度は長続きしないと言われています。
それは収入がさほど幸福に影響しない理由でもあります。
多くの人はそれを知らずに、より多くの満足を得ようと買い物を繰り返し、貯金・蓄財が遠のいてしまってるのが現実です。
お金から得られる幸福や安心感は主に十分な資産があることから得られるため、こうした行動はお金による幸福・安心感の多くの部分を失うことになります。
お金を使うなということではなく、満足度の高い使い方をすべきということです。
このマインドと蓄財の関係についてはこちらのページで解説しました。
では具体的にどんな使い方をすればお金のもたらす価値を最大化できるのでしょうか?
このページでは幸福度や満足度を最大化するお金の使い方について解説します。
最初にまとめて紹介すると以下のとおりです。興味のありそうなところだけでも拾って読んでみてください。
・お金を増やすこと
・時間を増やすこと
・健康増進
・コト消費(経験)
・ストレスを減らす
・他人や社会のために使う
1 お金を増やすこと
人生の満足度を向上させるお金の使い方は研究で明らかにされていて、その1つ目がお金を増やすことに繋がる消費です。
資産を増やすことが幸福感・安心感に繋がることからも、これはある意味当然と言えます。
「お金を増やす」というと株式投資やFXなどが真っ先に頭に思い浮かぶでしょうが、それだけではありません。
仕事の収入を増やすことに繋がる消費などもこれに含まれます。
本業や副業、転職などに有利なスキルアップに繋がる資格試験のテキストや受験料、書籍の購入やセミナーへの参加費などが代表的です。
また少しコストは大きいですが、ビジネススクールなどの学費もこの消費に当たるでしょう。
小さいところで言うと業務・作業を効率化する便利グッズやガジェットも、自分の時間単価を上げる点でお金に繋がります。
「自己投資」と呼べることからこれらも広い意味では投資に当たるかもしれませんね。
1つ注意しなければいけないポイントは、これらの消費は全て玉石混淆ということです。
値段ばかりが高く実用性や中身のないモノもあるので、その価値を見極める目は必要になります。
2 時間を増やすこと
先の研究で、お金に並んで幸福度に貢献すると結論されているのが、時間を増やす消費です。
時間は人間が持つ資産の中でお金と同じ、またはお金以上に重要なものと言えます。
時間を使えばお金にはいくらでも変えられるからね
お金は稼いだり、買ったモノを売ることで取り戻すことはできますが、時間はそうはいきません。
時間とは命そのものであり、どんなお金持ちでも時間を増やすことはできないのです。
しかし自分の時間は増やせませんが、他人の時間をお金で買い取ることはできます。
自分でやらなくていいタスクや、苦手なタスクをアウトソースするというのが代表的な方法です。
便利なサービスや家電は多数リリースされています。自分にちょうどいい時間が売られていないかチェックしてみましょう。
お金を増やす投資と同じことですが、時短グッズやサービスも玉石混淆です。
コスパの良い時間だけ買うようにしないと、時間の購入で失ったお金を取り戻すためにさらに余計な時間をロスすることになります。
その辺の注意点や具体的な方法についてはこちらのページで解説してるので、併せて参考にしてください。
3 健康を増進する消費
時間と同じく取り戻すことが出来ない資産が健康です。
莫大な金融資産を保有してる資産家の多くが後悔するのが健康に気を使わなかったことだと言います。
病気になっても致命的なものじゃなければ、お金をかけて治療できるじゃん
このように思うかもしれませんが、治療のためにロスする時間は膨大で、しかも完全に元の状態に戻れるとも限りません。
健康は貯金などのように未来(長期)の幸福のために、今の楽しみを犠牲にする行動を思われがちですが、実はこれは勘違いです。
食事や運動、生活習慣といった健康的な行動をとることは短期的な幸福感も向上させることが判明しています。
つまり未来の病気を予防だけが健康に配慮する意義ではないのです。
健康的な行動で幸福になり、幸福になることでより健康になる。
非常に理想的な好循環を作るという点でも、非常に合理的な支出対象と言えます。
安い超加工食品を控え、栄養価や安全性の高い食品にしたり、ジム通いをしたり出来そうなことから始めましょう。
もちろんお金を使わないで出来る健康に資する行動もいくらでもあるよ
4 経験を買う
冒頭でモノ消費の幸福度は持続しないと解説しましたが、一方でコト消費の幸福度は長い間持続することが分かっています。
旅行やレジャー、食事などはその瞬間の楽しみだけでなく、準備するところから始まります。
また経験した後は思い出となって楽しい気持ちにしてくれるので、対満足度で見たコスパが非常に高い支出です。
その経験をもとにしてビジネスなどのアイデアが生まれるとしたら、同時にお金を増やす消費にもなり得ます。
経験を買う上で注意すべきポイントは以下の2つです。
①なるべく新しい経験を選ぶ ②写真より目で見る
コト消費は同じところに出掛けても毎回少しずつ違った体験ができます。
しかし限られた時間やお金を使うなら経験消費が持つメリットを最大化する方が効率的でしょう。
どんなに効果的な消費でも続けてしまえば、いずれは喜びを与えてくれなくなります。
これの最も身近な例がラテマネー消費です。
また最近は旅行先などでずっと写真を撮ってる人が多いですが、思い出に残すという点ではあまり良い方法ではありません。
メモやリマインダーなどと同じで「どこかに保存されてる」と思うと、脳は安心してしまい物事を記憶しなくなるからです。
せっかくの経験なのに、思い出に残ってなければ恩恵を完全に享受しきれません。
迷ったら経験したことない方を、レンズ越しではなく自分の目で直接見て楽しむようにしましょう。
5 ストレスに対処する
イライラやストレスから被るマイナスはぼくたちが想像してる以上に大きなものです。
これをそのまま放置してると、どんなに幸福度を得られる消費をしても、端から消耗していってしまいます。
ストレスを受けると対症療法的にリフレッシュでどうにかしようとする人が多いですが、本当に効果的な対策は根治です。
ストレスを元から断ってしまえば、マイナスからのスタートではなく、ゼロからプラスに向けて消費の満足を享受することが出来ます。
日常のちょっとした手間ややりたくない家事からも地味にストレスを受けているので、お金で解決できるものがあるなら積極的に使いましょう。
思考力を正常に保つという点でもストレス対策は非常に重要なのでぜひ実践してみてください。
またストレスというと人間関係を思い浮かべる人も多いでしょう。
職場は生活のためのお金も絡んでいる点で、普通の人間関係よりも厄介な存在です。
お金の心配それ自体もストレスの原因になります。
このことからも賢く使って小さく暮らすことで、お金そして仕事への依存度を下げることは重要です。
6 他人のために使う
自分のことで精一杯なのに他人のために使う余裕なんてないよ…
こう思う人が多いかもしれませんが、それは未だ消費から得る満足度の最大化というマインドを落とし込めていないからでしょう。
モノ消費の欲望から抜け出せてない可能性もあるね
倹約の視点では、自分の手元に何かが残るかどうかよりも、最大の満足・幸福感を得ることが重要なのです。
お金を渡し、それぞれ自分のために使うか、他人のために使うかを指示され、その日の満足度を計測するという有名な実験があります。
結果は他人のためにお金を使った人の方が幸福感が高く、しかも額の多寡は関係がありませんでした。
少額でも寄付やプレゼントなど他者にお金を使うことは、自分にそれをするだけのリソースがあると感じられるようになります。
これは自己知覚理論と呼ばれるもので、ボランティアや人助けに時間を使うと「自分には時間の余裕がある」と思えるのも同じことです。
そのためお金を使うことで、欠乏マインドなどが高まってしまうリスクを心配する必要はありません。
他人への貢献は同時に社会的な動物である人間の共同体意識を充足する効果もあります。
大きくこの2点が他人に対してお金を使うことが、高い満足感に繋がる理由です。
まとめ
幸福度や満足度を高める上で科学的に効果が高いと考えられる消費の仕方について解説しました。
非常に沢山の方法を紹介したので改めて以下にまとめておきます。
・お金を増やすこと
・時間を増やすこと
・健康増進
・コト消費(経験)
・ストレスを減らす
・他人や社会のために使う
ここで紹介した多くはエビデンスに基づく方法です。
今までしてきた消費の形とは大きく異なることと思います。
形に残らない消費を行うというのは少し違和感や不安を感じる人も多いことでしょう。
人間には現状維持バイアスというものがあるので、自分の考えや行動を大きく変えるのは簡単ではありません。
しかしこれらのエビデンスに基づいて行動することで、新たな発見がある可能性も十分にあります。
食わず嫌いせず、また前例に固執することなく色々試してみてください。
因みにモノ消費で幸福度を高める方法はないのか?という点についてはこちらのページで解説しています。
てなとこで。
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