好きなことより嫌なことにお金を使う|ストレスをお金で解決する
お金を服や外食、旅行など、自分の好きなことに使うのが一般的だと思います。
日頃の仕事や家事などで抱えたストレスを解消するためにこうした消費に目が向きやすいのも仕方ありません。
もちろんこういったことにお金を使ってリフレッシュしたりガス抜きするのもOKです。
しかしお金を使う対象はそれだけじゃありません。見落とされがちな消費にこそ本当に効果があります。
今回はコスパの高い消費の方法として目を向けにくい、ただその満足感は普通の消費よりも高くなる、そんな方法を紹介します。
お金を賢く貯める使い方
楽しみのためにお金を使うことも必要ですが、節度を持って貯金することも重要です。
貯金をするためのテクニックや考え方は様々ありますが、シンプルかつ基本的なマインドセットがあります。
それが消費の満足度に注目することです。
同じ金額を使うなら、より満足度を高められるモノに使う、すなわち消費のコスパを高めることを意識します。
そしてこの消費の満足度という観点で是非を判断する簡単な基準があり、それは以下に挙げる3つだけです。
①お金を増やすことに繋がるもの
②時間を増やすことに繋がるもの
③気分を上げることに繋がるもの
万人に共通する基準はこれだけです。この基準に照らして判断するようにしましょう。
人によってはこの他にも消費対象があると思うかもしれませんが、人は欲と必要性を巧みにすり替える合理化が得意です。
その時の単なる自分の欲求に沿った自分なりの基準を作り上げてしまいます。
こうして消費したものは後になって失敗だと気付くことが多いので、3つの基準からズレないように注意してください。
気分を本当に上げる消費とは何か?
この3つの基準のうち1つ目と2つ目は特に議論の余地も大きな疑問も無いと思います。
お金を増やすことに繋がるとは、投資などを中心とした資産を購入すること。
そして時間を増やすことに繋がるとは、読んでそのまま、時間の節約などに繋がる効率化のためにお金を使うことです。
これら2つに比べると3つ目の基準はやや曖昧で、解釈が人によって大きく異なります。
それこそ単なる欲求を必要性にすり替える合理化の余地が大きいですが、浪費ではストレスは解消せず蓄財も進みません。
3つ目は主に、満足度を上げる効果が高いと実証されている方法に使うことをオススメします。
そしてこのうちの1つがストレス対策です。
冒頭でも触れたとおり、多くの人がストレスには楽しいこと・リフレッシュで対抗しようとします。
「仕事のストレスを旅行でパーっと発散!」みたいな感じにね
しかしこのような消費によって得られるプラス(喜び)の効果は一時的なものでしかありません。
その一方でマイナス(ストレス)は日々、時々刻々メンタルを削り続けます。
楽しいことでストレスのダメージを紛らそうとすることは焼け石に水、窓が全開の部屋を冷房で冷やそうとするようなものです。
つまり娯楽にお金を使うことはストレスの対処法としてはコスパが非常に悪いと言えます。
本当に効果的と言える対策はストレスの対象に直接アプローチして解決、または緩和することです。
これがお金で実現・解決できる問題ならさっさとお金を使って処理してしまいましょう。
一度対処して心身を削るダメージの原因が無くなれば、何もしなくても0の水準を維持することが出来ます。
こうした上でたまに娯楽やレジャーでプラスの域に浮上する方が、何倍も合理的じゃないでしょうか?
対策のためストレスリストを作成
すべてではありませんが、日常の様々なストレスの中には結構お金でどうにか出来るものがあります。
それらに的確に対処するために、自分が抱えてる・感じたストレスを都度リストに記録しておきましょう。
リストを作成すべき理由は以下の3つです。
①ストレスで思考をムダにする
②ストレスは小さなものの積み重ね
③後で解決できるようになるかもしれない
細かいイライラ要因を記憶しておくために脳のリソースを使うというのはシンプルに馬鹿げています。
さらに覚えていようとするとストレスの対象に注意が向きやすく、かついつまでもそれが脳内を占拠してしまう点で精神衛生に悪影響です。
そんなに重大なストレスなら、記録しなくても覚えてるでしょ
このように思う人もいるかもしれません。
しかし記録するまでもないほど重大なストレスは、人間関係などのように簡単にお金で解決できるものじゃ無いことがほとんどです。
また少数の大きなストレス要因があると思いがちですが、実際は意識しないほど小さな日常の躓きの積み重ねこそがモヤモヤの正体なのです。
そしてもう1つ、その時点ではストレスの解決のための手段が存在しない可能性があります。
テクノロジーの進歩で様々な作業が便利になり、ストレスの原因が解消されつつありますが、まだまだ発展途上で全てには対処できません。
後から見返して、リストの中にお金で解決できるものが出てきた時に優先的にお金を使うようにするということです。
またリスト起こして残しておくと、後々見返した時に「何でこれがストレスだったんだろ?」と思うこともあります。
実際に時間の経過、自身の精神面の成熟などに伴ってストレスの対象じゃなくなることもあるのです。
こういう事実を認識でき、過度にストレスに悩まされる必要がないと気楽に構えられるようになるのもリスト化の1つのメリットと言えます。
まとめ
お金を使う対象として意識されにくい盲点について解説しました。
プラス(楽しいこと)のためにお金を使うのももちろん大事ですが、マイナスを取り除いて0にするって発想も大事だということです。
効果が一時的なプラスに比べて、マイナス解消は半永久で消費が及ぼすインパクトは非常に大きいです。
ストレスというとどうしても大きな問題に目が向きがちですが、そうしたものは大抵お金でどうこうできるものじゃありません。
しかしストレスの本質は冬の朝の寒さや、公共交通の待ち時間など非常に些末なものの集合体です。
日常で感じるイライラを記録し可視化してみると、ぼんやり巨大に見えていた鮮明になり、ストレスの正体が想像より小さく戦える相手だと気づくことも出来ます。
因みにぼくがお金で解決したストレスは掃除、皿洗い、そして目覚ましです。
ロボット掃除機も食洗器も非常に便利で、高くても買った価値があると思っています。
また多くの人が当たり前のように毎朝受けているストレスがアラームです。これもガジェットの導入で解消しました。
本文では人間関係のストレスをお金で解決できないものと説明しましたが、必ずしもそうでもないかもしれません。
そのヒントになるのがFIRE。すなわち人間関係のストレスもまたお金で解決可能な問題なのです。
てなとこで。
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