時間をお金で買う方法|時給との比較だけが判断の基準ではない
「時は金なり」と言いますが、時間をお金と同等に大切に扱っているでしょうか?
ぼくはお金だけでなく時間も資産であると考えていて、しかも時間の希少性はお金に勝ると考えています。
お金の使い方を考えることは重要ですが、時間の使い方もそれと同じかそれ以上に大事だってことです。
ぼく自身は人一倍時間の使い方や時間の無駄には敏感に反応します。
ムダにしないように注意することも大事ですが、失った時間を取り戻すことも考え方によっては可能です。
お金を賢く貯めるためには賢い消費、すなわち満足度のコスパを高める必要があります。
そしてその満足度の向上に資する消費の基準は3つしかありません。具体的には以下のとおりです。
①お金を増やすことに繋がる
②時間を増やすことに繋がる
③気分を上げることに繋がる
この2番目に示されているとおり、時間をお金で買うことも満足度の高い消費に当たります。
そんなとこで今回は、お金で時間を買う方法についてのお話です。
時間を買うのもコスパを意識
時間をお金で買えば、どんな条件でも満足度を向上させられるかと言えばそんなことはありません。
言うまでもないことですが、5分を節約するために10,000円かけるような取引を合理的と考える人はほとんどいないはずです。
では時間とお金の交換が合理的な条件かどうかを判断する基準はどこにあるのでしょうか?
まず1番簡単な基準は自分の給与を時給または分給単位に換算することです。
時給思考についてはメリットとデメリットがあり、これについては別のページで詳しく解説してるのでこちらもご覧ください。
これを基準にして判断する場合、時給が1,000円の人が15分を節約するために払っても良い合理的な金額は250円未満になります。
15分のために250円(15分の給料)以上を支払うことになるなら、最初からその時間働かなければ良かっただけのことです。
仕事をするに当たり労働を提供していて、ついでに疲労やストレスを抱えることになります。
なので15分のために250円ジャスト、すなわち時給と同額を払う場合も実質的にはマイナスです。
実は時短を謳ってるモノやサービスの中にも、コストの割にそんなに時間の節約にはならない方法が結構あります。
何でもかんでも時短になるからって投資するのはNGということです。
ただし時給に照らすことだけが時間を買うべきか、その是非を判断する基準ではありません。
時給を基準にするのは資産の1つであるお金が対象だからですが、人間の資産にはもう1つ重要なものがあります。
そのことについて次の項目で解説していきましょう。
時間を買う目的で判断する
時間を増やすって言ってもやみくもに増やせばいいというわけではありません。
これは時給に照らしてどれだけ有利な取引だったとしても同様です。
まず第一に多くの人にとって時間はお金より流動性(交換のしやすさ)が低いと言えます。
時間を使ってさらにお金を稼ぐこともできますが、それは有効に活用する能力あっての話です。
アルバイトの学生ならシフトを増やすことも出来るかもしれませんが、サラリーマンはそう自由に働く量はコントロールできません。
お金を時間に交換した後、得た時間で全く同じかそれ以上の金額を自在に稼いで取り返せる人はかなり少数ということです。
さらに何もしなければ貯まっていくお金とは逆で、時間は何もしないとあっという間になくなってしまいます。
つまり何のために時間を買うのか?その目的も是非を判断する基準の1つです。
むしろこの目的こそが重要で、明確で重大な目的があるならば、多少時給の基準を毀損する条件でも問題ないと言えます。
お金に優先する目的とは?
時給との比較より目的を重視する最もシンプルな理由は、既に解説したとおり多くの人が働く量を自分でコントロールできないからです。
「ムダに稼がない」という点でも労働量を自由にコントロールすることはできません。
すなわち早く帰りたいと思ってても仕事が終わらなければ、残業代という要らないお金を受け取りながら働き続けることになります。
そうしてムダに稼いでしまったお金を使って本当にやりたかったことのための時間を取り戻すということです。
お金、時間、そして健康、この3つだけが確実に個人の資産と言えるものとぼくは考えています。
時間と健康は併せて「命」と考えていいでしょう。これらをお金に変えるのが仕事なわけですが、逆の交換は非常に困難です。
つまり時給の基準に外れたとしても、ジム通いや睡眠、休息など健康が目的であれば、その時間の買い物は合理的だとぼくは思います。
特にタスクをアウトソースすることは、時間だけでなくそれに伴う疲労やストレスの解消にも資するものです。
本当に必要かの判断は難しいですが、娯楽や趣味に充てる時間も目的として成立するかもしれません。
先に挙げた項目が身体的な健康とするならば、娯楽は精神的な健康に資する可能性があるからです。
ただし人間は単なる欲求を巧みに必要性にすり替える性質があるので、本当に精神衛生に資するかは怪しいということも覚えておきましょう。
どう時間を買うか?
時間をお金で買う手段はいくらでもあります。
目的地に早く着く電車の特急料金もそうですし、買い物に行く時間を節約するためにネットスーパーの宅配もそうです。
料理が好きじゃないなら出来合のものや外食という形でアウトソーシングしてしまうのもアリでしょう。
コンビニの弁当とかじゃさすがに健康面の問題がありますが、バランスを考えたレシピを宅配してくれるサービスなんかもあります。
家事が嫌いという人は時々、家事代行サービスやクリーニングなどで体力と時間を節約するのもアリです。
さすがにそこまでは出せないという人は便利家電の導入を検討してみても良いでしょう。
最近は性能が向上してきているので、ロボット掃除機や食洗器など部分的にでも時短を実践してみることをオススメします。
通勤時間を削減するために職場の近くに部屋を借りるっていうのもなかなかコストが高いですが1つの手です。
ぼくのように公共交通での移動時間が嫌いな人にとっては心理的にも良い効果があります。
ただ異動や転勤が多く、それに合わせると引っ越しも頻繁になってしまうという人なかなか採用できない方法です。
職場が固定されてるなら検討の余地あり
まとめ
お金を使って時間を増やすというお話でした。
時間に追われている現代人は時間を確保するためにお金を使うのも重要と言えます。
時間を買うべきかの最も簡単な判断基準は時給との比較ですが、唯一の基準ではありません。
時間を買う目的自体が重要な場合があることに加えて、お金を稼ぐ量の増減とも多くの人は自由に出来ないことがその理由です。
一方で明確な目的が無い場合、いくら時給比較で有利な取引でも、それは単なるムダでしかありません。
時間は水物!
目的は人それぞれでしょうが、ぼくがオススメするのは健康です。
時間の買い方は大きなものから小さなものまで様々あるので、自分の目的や経済力に合わせたモノを少しずつ試してみてください。
因みに満足度が高いことが実証されているお金の使い方は時間を買うことだけではありません。
こちらのページでまとめて解説してるので、ぜひ参考にしてください。
てなとこで。
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