【アイデアを形に】メモは生産性を高める最強の習慣|Evernote活用のススメ

最も身につけるべき習慣のメモ

ぼくは「習慣を制する者は人生を制する」なんてスローガンを個人的に掲げています。

なんか怪しい自己啓発セミナーみたい

そんなぼくが最優先で身につけるべき習慣と考えているのがメモです。

ぼくは自他共に認めるほどなかなかの多動傾向があります。
何かに集中しようとした途端に「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」って目の前のタスクと関係ない思考が次々湧いてきてしまうのです。
マインドフルネス瞑想にも取り組んでいますが、心を無にすることが人一倍難しいことを実感しています。
目の前のこととは無関係とはいえ用事でもアイデアでも意味あるものが多いので、忘れてしまうと結構なダメージです。
そんなとこで今回はメモの重要性とその方法についてのお話です。

1 メモの重要性 アイデアは30秒勝負

冒頭で書いたとおり、ふとした時に浮かんだアイデアは30秒くらいしか持続しません
アイデアと言ってもブログのある1文の言い回しとか、誰々にメールしなきゃとか、大抵は大したことじゃないので後回しにしがちです。
しかし「後でやろう」とか「後でメモしとこう」とか言ってるとすぐ忘れます。

これは断言できる

このページのメインテーマではありませんが、仕事で何か教えてもらったり聞いた時もすぐメモするようにすべきです。
聞いた時はすっかり理解できたし、メモなしでも覚えていらいれると思うのはあなただけじゃありません。
しかしこれは勘違いで、特に説明者が上手に話すほど、記憶には残りにくくなります。
それは理解しやす過ぎて自分の思考・咀嚼が挟まらないからで、結果として記憶に残すべき重要な情報と認識されにくくなってしまうのです。
そして案の定いざ実践してみようとするとほとんど頭に残っていないんですね。

1-1 優れたアウトプットは些末なアイデアの集合体

何でふとした思い付きをそこまで大事にしなきゃいけないの?

こんな感じで学生時代の勉強のようにデスクに向かって正面から思考する方が質の良いアイデアが出ると思う人もいるでしょう。
しかしこうした小さな思い付きこそが重要なのです。
「アイデアを練ろう」と勢い込んでデスクに向かっても、あまり良いアイデアは浮かんできません。
そして意外にもボーっとしてる時や別のことに集中してる時の方が圧倒的にアイデアは出てきやすいのです。
これは意識下で制御してるものの何倍もの記憶・データを無意識が制御していることが関係しています。
机に向かって考えようとしてる時は意識下なので、そこまで多くの情報を精査したり組み合わせたり出来ません。
一方でボーっとしてる時、他のことを考えてる時というのは無意識が多量のデータを見直したり結び付けたりしています。

無意識下で作られるアウトプットは使ってる情報量が多いため、質は非常に高いものです。
しかしこうして得られたアイデアは論理立った一連のものではなく断片で、それらを組み合わせる必要があります
それと組み合わせる材料・アイデアがその場で全て思い浮かぶわけではありません。
こうしたものを蓄積し、組合せてこそ質が高い一連のアウトプットになります。
その活躍する時が来るまで保管しておくためにこそメモは重要なのです。
因みに当たり前ですが、アイデアは断片をメモしてるだけで出来上がるわけではありません。
そのプロセスについてはこちらのページで解説しています。

1-2 メモで思考力を有効活用する

アイデアを逃さないために有効なメモですが、もう1つ重要な意味があります。
それが思考力、すなわち認知リソースを節約し有効活用することです。

アイデアが浮かんだ時、忘れないようにと頭の中で繰り返す人が多いと思います。
しかしこの暗唱などで短期記憶にとどめようとする行為は脳のリソースを消費してしまうのです。
つまりアイデアをすぐに記録できるようにしてないと、逃すまいとするあまりに高度な思考や判断に使うべき脳のリソースが失われてしまいます。

ハードディスクなどの大容量の記録媒体やAIなどの技術が進歩してる現代において単なる記憶は全く価値がありません
たいていの情報は知りたい時にネットで検索すればすぐに入手できます。
人間がすべきことは、それらの情報を読み解き、組み合わせ何か新しいモノを生み出すことです。
メモする環境や習慣がないせいで、短期記憶にリソースを割かなければいけないのは非常に不合理ということと心得ておきましょう。

因みに認知リソースを有効活用するために気を付けるべきことはメモだけではありません。
そのことについてはこちらのページで詳しく解説しています。

1-3 メモの手段に必須の条件

思いついたらすぐにメモを取ることを習慣にすることがまず最も大事なことです。
前の項目でも書いた通り、関係ないことをしてる時にこそ重要なアイデアは降ってくるものです。
ぼくの場合はトイレやお風呂、散歩や自転車に乗ってる時などが多いです。
過去の偉人でも特にトイレでアイデアが降りてくる人は多かったと言います。

そのせいでトイレの壁が落書きだらけになったとかって逸話もあるね

そして即メモを可能にするためには思いついた時にすぐにメモできる仕組みが必要になります。
常にメモ用紙とペンを持ってトイレやお風呂に入るでもOKですが、完璧とは言えません。

一方でぼくら現代人がどんな環境にあってもほとんど手放さない身近なツール、それがスマホです。
出先であろうとトイレであろうと恐らく持ち運んでいるでしょう。
トイレに行くたびに「メモ用紙は持ったか?」などと考えるのもまたリソースの無駄遣いです。
しかしスマホなら確認するまでもなく習慣として持っていると思います。
そして数多あるメモアプリの中でぼくがメモツールとして使用しているのがEvernoteです。

因みに紙派の主張として「記憶に定着しやすいのは手書き」というものがあります。
確かにタイピングより手書きの方が記憶に残りやすいことは研究でも確認されている事実です。
資格試験などの勉強なら手書きが良いかもしれませんが、メモの目的は記憶ではなくアイデアの断片を「記録」すること。
手段を考える上で記憶の残りやすさより、すぐに記録できるかという条件の方が圧倒的に重要です。

2 Evernoteの機能とポイント

Evernoteはビジネスパーソンにはよく知られたメジャーなツールですが、知らない人もいるかもしれないので簡単に紹介します。
Evernoteは簡単に言えばメモアプリです。
メモアプリであれば多くのスマホにデフォルトでインストールされてますが、単にメモを取るなど機能は最低限になっています。
しかしEvernoteは各メモ(ノート)をカテゴリで括ったりタグを付けて、ノート間で横串を通すことも可能です。
その他にも入力フォーマットやタスク、チェックボックスなど見やすくする装飾が可能で、ToDoリストなどとしての活用も出来ます。

2-1 Evernoteのポイント

Evernoteはパソコンなどスマホとは別の端末とデータを同期可能です。
スマホともう1台までは課金なしで利用できるので、スマホの次によく使う端末にインストールしましょう。
スマホだとディスプレイが小さく視認性が落ちるので、長文のノートの管理には画面の大きいPCがオススメです。

ネットワーク環境がないと端末間の同期機能は使用できませんが、課金すればオフライン利用も可能になります。
海外に頻繁に出ない限りはネット環境に不自由することもないし、無料機能の範囲内で十分でしょう。

使い方のポイントとしては、身の回りのものの整理と同じく保管場所をはっきりさせておくことです。
タグやキーワード検索も可能ですが、タイトルで探せるのがベスト。
ノートを作るときはカッコつけた名前にするのではなく、内容を把握できる名前にするよう心掛けてください。

折角の分類がムダになるよ!

2-2 紙でもいいけど…

既に触れた通りメモの目的からするとあまり意味はありませんが、手書きの方が記憶に残りやすいという特徴もあります。
まとまっていないアイデアなどを整理する場合、空間を自由に使える方が思考がしやすくなるので、その点も紙のメリットです。
これだけメリットがあればデジタルのメモにする必要もないと思えますが、紙のメモには以下のようなデメリットがあります。

・読み返した時に字が判読できない
・メモした紙を無くす
・メモしたいときに手元にない(トイレ・風呂とか)

走り書きでもメモの場合は自分だけが判読できれば問題ありません。
常に手元に筆記具を用意できる人なら紙とペンでも問題なしです。

でも30秒はほんとに短いことを覚えておきましょう。時々刻々とアイデアの内容は薄れていきます。
何度も言うようですが、メモはスピード感が命です。
本当にスマホと同等かそれ以上の速さで、手元に紙とペンをいつでも準備できるか考えてみてください。

3 デジタルメモのデメリット

メリットの多いデジタルでのメモですが、強いてデメリットを挙げるとするならメモのハードルが上がることです。
手書きのメモならざっくりした内容、中途半端な形でも気軽に書けます。
対してデジタルは整然と鮮明な文字になるから、適当な思い付きや体裁の整ってないアイデアを書きにくいです。

特に几帳面な人ほど抵抗あるかも

対処法は慣れと本人の意識しかありません。
かく言うぼくも几帳面なタイプで、形にならないからとグズグズしてる間に何度もアイデアを逃してきました。
でもマインドフルネスのお陰かメタ認知が得意になってからは囁きが聞こえるようになって解決しました。

今、中途半端で文章にならないからって見送ろうとしたな。残さないときっと後悔するぞ。

まとまった形にするにはまとまった時間が必要だけど、現代人の時間は細かく分断されがち。
細切れの時間で出たアイデアなんだから細切れでも大人しくメモして、あとでそれらを繋げばいいだけです。

ちなみに意志が弱いと、メモのためにスマホを開いたのについでに通知をチェックしたりSNSを開いてしまったりもします。
ここは本人の意識と慣れの影響が大きいです。
が、こちらも瞑想などによってメタ認知を鍛えると回避しやすくなります。
いずれにしても瞑想はオススメってことです。

まとめ

生産性を高める上で必須の習慣であるメモについて解説しました。
デジタルの記憶媒体が発達した現代、単純暗記に認知リソースを使うのは無駄遣いです。
情報はネット検索とか本を調べれば必要な時に取り出せます。
ただ自分が考えたことっていうのはネットには出てこないし、意識してないと習慣にはならなりません。

自分だけが必要なオーダーメイドの情報だからね

かといってずっとそのことを考え続けるのは認知リソース的にかなり非効率です。
自分の記憶の代わりを手元に置いておくって意味でメモは重要ということ。

紙でもいいですが、手軽さ、スペース、検索性からしてEvernoteの方が優れていると言えます。
あとから読んで何て書いてあるか分かんないなんてことも起きません。

ちなみに実際メモしてみると、それを見返さなくても覚えてたりします。
ただそれはメモっていうアウトプットをしたからで、しなかったら100%忘れてます
手段は個人の好みに合わせていいですが、とにかくスピーディにメモすることを習慣にしましょう。
てなとこで。

参考文献

なし
(ベストセラーのメモの魔力は未だ読んでません。これから読みます。)