節約してるつもりがおかしな買い物|心理会計と相対思考

攻めの消費って話が多いので、お金を守るって発想に近い今回の話は新しさよりケチ臭さが強いかも。
その点あまり目新しさもないかもしれませんが、意外と知らない人が多いもよう。
知ったと知らずとでは消費の満足度にも大きな違いがあります。
そんなとこで今回は心理会計というメカニズムとお金の使い方のお話です。
心理会計とは
心理会計は簡単に言えば、頭の中で無意識に分けられた財布のこと。
使う場面によって金銭感覚が変化するという心理メカニズムです。
普段の買い物ではハーゲンダッツみたいな高級アイスを高いからと我慢する倹約家。
なのに旅行先では400円もするその辺のソフトクリームを平気で買うみたいなこと有りません?
普段の買い物という財布と旅行のための財布が頭の中で別に管理されているために起きる金銭感覚の変化です。

しかも露店のアイスよりハーゲンダッツの方が安くて美味しいはず…
価格の規模にも影響される
・ニンジン3本198円の近くのスーパー
・ニンジン3本128円の遠くのスーパー
お得になるのはたった70円。
でもこれを手にいれるために、チラシを読みあさり、わざわざ時間をかけて遠くに行く人も多いです。
そんな人も1台6万円のPCとなると千円ちょっと安くなる遠くの店より、近くの量販店で買ってしまうなんてことがあります。
割り引かれる金額の絶対値ではなく、買うもの本体の値段から見た割引額の相対的なパーセンテージで判断しちゃうことで起きます。
これを相対思考と言います。
人間は絶対的な基準を意外と持たず、周りの参考になる数字との比較で判断してしまうから起こる現象です。

だから頻繁に相対性ってワードが登場するよ
心理会計を打破する方法
では心理会計を避けて賢い消費をするにはどうすればいいのか?
まずは客観的に見ると不合理な消費をしやすいことを自覚することが重要です。

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更にそのお金で代わりに何を買うことができるかを考えると絶対的な金額というもので考えることができるようになります。
置き換えるものはなるべく身近で頻繁に消費するものの方が効果が高いです。
これが一番基本的な心理会計の打破方法です。
得るよりも失うことに敏感
人間は何かを貰って得することよりも、何か損をすることに敏感になるという性質があります。
1000円の臨時収入のことはすぐ頭から抜けるのに、自販機の下に落としちゃった500円のことはいつまでも悔やんだりするみたいな経験はないでしょうか?
失うことの影響は得ることの6倍大きいことが研究で確認されています。
つまり500円損した記憶は3000円の臨時収入がないと釣り合わないということです。
でもこのメカニズムを使えば合理的な判断に繋げやすくなるかもしれません。
「いくら得できる」だけだとPCの例のように相対性に弾かれてしまいます。
しかし「これを買うことで別の何かが買えなくなる」という損の視点に切り替えると消費を踏みとどまる可能性が高くなるから。
捉え方次第なので難しいかもしれませんが、簡単な意識だけなので試してみる価値はあります。
まとめ
心理会計という人間の不合理な消費についてのお話でした。
相対性に頼るという人間の思考のクセから起きる問題です。
簡単に言えば金額を絶対的にとらえる視点を持つことが大事。
ただこれ他人に話すと百発百中で「ケチ臭っ」って言われます。

間違いなくね
「みんな心理会計に騙されてるんだ!」って言っても取り合ってはもらえません…
自分1人で貫くのもいいでしょう。
ただ食べ歩きデート中に「このお金で人参2袋買えるんだよ?」とか言ったらぶち壊し間違いなしだからシーンには気を付けてください。
てなとこで。
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