お金の不安を無くす方法|お金持ちの定義はフローかストックか?【鍵は○○力】

この不確実なストレス社会、誰しも少なからず不安を抱えていることと思います。
人間関係、健康、結婚や子供の将来のことなど人によって様々あるでしょう。
不安の対策法についてはこちらのページで解説しました。

その中でも大きく、かつほぼ万人が抱えているのがお金の心配じゃないしょうか?
人間関係や結婚などは人によっては無関係ということもありますが、現代を生きる文明人にあってお金と無縁で生きることはほぼ不可能だからです。
しかもお金についてはどこまで行っても不安が拭えない気がするという点でも他の不安や悩みと異なっています。
それだけお金の影響は絶大だということです。

しかし終わりが無いように思えるお金の不安も解決できないモノではありません
このページではお金にまつわる心配を解消するためにすべきことについて解説します。

1 お金持ちの定義とは?

早速ですが結論から。お金の不安を無くすためにはお金持ちになればいいだけです。
ユダヤの格言にもあるとおり、重い財布は心を軽くします。

そんなこと言われなくても分かってるわ。お金持ちになれないから悩んでるんでしょ。

こういう反応が当然の如く予想されますが、そんな皆さんに聞いてみたいことがあります。
それは「お金持ちってそもそもどういう状態のことを言うと思ってますか?」ということです。

高級外車に乗って、プール付きの大豪邸に住んで、料亭で毎晩ディナー…

などとたいていの人は想像することでしょう。

しかしこれは消費・支出の側面であって、厳密には「お金」そのものに関する話から離れてしまっています。
お金を基準にしたお金持ちの定義とは、多く「稼ぐ人」をお金持ちと言うのか、貯金や資産を多く「持ってる人」をお金持ちと言うのかという話です。
フローストックどちらがお金持ちの要素なのか、と言い換えることもできます。

そんなの両方でしょ

もちろんフローとストックの両方持っているに越したことはないですが、お金持ちを定義するにあたっての重要度は大きく異なります
それはそのままお金の不安を払拭するに当たっての寄与度が異なるということです。

2 一生働く誓いを立てますか?

高給取りに憧れる人は多いですが、実はフローがお金に関する安心感に寄与する度合いはあまり大きくありません。
もちろん毎月の給料が多ければそれだけゆとりが生まれる余地は大きいです。
しかしそれは働けなくなったらその瞬間にパッタリと止まってしまいます。
つまりフローを重視するということは、お金持ちであるため、その生活水準を維持するために一生働き続ける誓いを立てることに他なりません。

自身の健康面や親の介護の問題などで急に今までのように働けなくなることは誰にもあり得ることです。
またAI技術の進歩などによって職の重要性が失われ、収入が急落する可能性もあります。
これはよく言われる事務職などに限ったことではありません。
知識・記憶量が売り物の医師や弁護士といったいわゆる士業にも関係することです。

条文、判例の情報収集って点で見るとパラリーガルの方なのかな

今が高給取りだからと言って、今後も高給取りであるとは限りません
こうした不安定性をうっすら自覚しているからこそ、どんな高給取りであってもお金の不安は消えないと言うのでしょう。

どこまで行っても「もっと稼がなきゃ」って思うのはこういうことも関係してるんだろうね

収入の増加による幸福感の上昇にはかなり現実的な上限がありますが、これは収入によって心理的な安全性を確保できないからかもしれません。
しかしフローによる幸福度の上限があまり高くない一方で、ストックによる幸福度の増加にはほぼ上限がないと言われています。

実際にはストックでも上限はあるけど、1億円くらいって言われてるから実質的には無いに等しいよね

そしてこの幸福度の上昇にストックが寄与する一番の要因こそが安心感の増加なのです。
つまりお金の不安を払拭するためには収入を増やしつつも、同時に資産形成を行っていくことがより重要になると言えます。
というよりいくら稼ぎが増えても資産が増えていかなければ、安心感は一向に改善しないということです。

3 お金持ちとは状態ではなく能力

お金の不安のないお金持ちとは資産・ストックがある状態のことです。
そしてその資産・ストックを大きくしていくためには貯金や投資をすることが基本になります。
中でも特に資産・投資資金を作るための貯蓄が根本です。
そして貯蓄のためには支出をコントロールすること、支出を収入の範囲内に収めることは必須になります。
細々したテクニックは山のようにありますが、重要な根幹はこの支出のコントロールです。

支出のダウンサイジングは貯蓄を生むと同時に、老後やFIREに必要な資産のレベルも下げます。
ストックを持つことによって安心感が得られるのは、その量が多いからというだけではないということです。
必要な資金をいつでも簡単に貯められるという自信もまた、資産を持つ人が享受する安心感であると言えます。

多く稼いでいればそれだけゆとりが生まれる余地があると解説しましたが、それは必ずしもストックが作れるということを意味しません。
どんなに稼いでいてもギリギリかオーバーする水準の支出があれば、ストックは微塵も貯まらないですからね。
結果として永遠に走り続けるハメになるということです。

止まることが死を意味するってまさに回遊魚みたいな生き方だね

逆にそんなに稼いでいなくても慎ましい生活をしていれば、一歩一歩ではありますが、着実に貯まっていきます。
つまり収入・支出のバランスをコントロールする能力がある人こそが本物のお金持ちということです。
ストックがある状態というのは、あくまでもお金持ちたる能力を持っていたことに起因する結果でしかないとも言えます。

4 資産形成に関する間違った認識

これだけ稼いでるんだから貯めようと思えばいつでも…

こう思う人も多いですが、生活費のダウンサイジングは相当な覚悟と根気を持たなければ実現できないので注意してください。
一度得てしまった生活水準を失うことには大きな痛みを伴い、脳がそれに抵抗しようとするからです。
このことについて詳しくはこちらのページを参考にしてください。

支出のコントロールは必要ですが、ただ闇雲に支出を削るというのとは異なります。
ここも多くの人が誤解してるポイントであり、かつ大きな問題点です。
まずシンプルに無理な節約はどうせ続きません。
そして一時的に無理な我慢をしてるだけなので、これは幻想の生活費です。
なので、それを基に算定した必要資産は実際より過小になってしまいます。

貯める瞬間だけ頑張ってもダメってこと

自分にとって必要な価値あること、幸福度に資する支出は削らず、逆に資産を食い潰す負債を取り除き真に必要な額に調整することが不可欠です。
つまり賢く消費することが真の支出コントロールであり、そうした消費は結果的に支出を抑えるという好循環を生み出します。
支出をコントロールする具体的な方法については、こちらのページで詳しく解説してるので、参考にしてください。

ここで紹介してる内容を実践するだけで、浪費がかなり少なくなるはずです。

まとめ

お金の不安を払しょくする方法、本当のお金持ちの定義について解説しました。
お金持ちと言うと支出が派手な人、稼ぎが大きい人のことを想像する人がほとんどです。
しかしフローを当てにして生活設計をするということは、それを止めることが出来ません。
つまり一生泳ぎ続ける回遊魚のようなライフスタイルです。

「止まったら死ぬ」なんて生活に安心があるわけないよね

重要なのは支出をコントロールし、資産を増やすこと。もっと言うと資産を作る能力を身に着けることです。
十分な資産を蓄えることが出来れば、「いつでも止まって良い」と思えるようになります。これが安心感というものです。
「得られる安心感の大きさに比べたら嗜好品や娯楽を削るくらいなんてことない」と思えるんじゃないでしょうか?

またこの力さえあれば、例え資産価値(株価など)が暴落してもまた簡単に貯め直すことが出来ます
そもそも支出をコントロールできているので、心理的安全性を確保するための資産水準がさほど高くないというのも安心感にプラスの要素です。
以上のことから、お金持ちとは「いくら稼ぐか」「いくら持っているか」ではなく、お金のコントロールができる人、お金との付き合い方を知っている人と言えるでしょう。

つまりマネーリテラシーってことだね

ただ闇雲に支出を削ってお金を貯めようなどと考える人をマネーリテラシーが高いとは言いません。
賢く使って賢く貯める、まずは効果的な支出のコントロール法から学習してみてください。
貯金や家計簿の付け方のような細かいテクニックはその後からで十分です。

てなとこで。