忙しいのは思考のせい|時間汚染とは

テクノロジーの進歩で作業効率が格段に向上してても追いつかないくらい現代人は忙しい。
「忙しい」「時間がない」と言わない人の方が珍しいくらいです。
ただでさえ時間が足りない状態なのに、自分の思考によってさらに圧迫してしまう可能性があります。
そしてこの思考、どんな人でも簡単に陥りやすいものであるが故、余計に害が大きいです。
そんなとこで今回は、時間を生かすも殺すも考え方次第というお話。
「時間が足りない」はNG
やること山積みの時に「忙しい」「時間が足りない」と「思う」のは当然ですが、実はNG!
こう思うと本当に時間が足りなくなってしまうというのが時間汚染。
ポジティブに考えると上手くいって、ダメだと思うと本当にダメになるっていう「予言の自己成就」「自己破壊的予言」ってやつに近いかもしれません。
分かりやすい例で言えば「病は気から」。
なぜ時間が足りなくなるのか?
なぜ思考によって時間が足りなくなるのでしょう?
今抱えているタスクで時間がギリギリだと「思う」と、手持ちの時間いっぱいでそのタスクを熟すように効率を無意識のうちに落としてしまうから。
時間が足りないとか忙しいとか思わなければ本来時間に余裕があったかもしれないのに、そう思うことで本当に他のタスクが入る余地をなくしてしまうのです。
これは時間が足りないと思う「不安」や「焦り」という感情が新しく生じ、認知リソースを圧迫することで起きるとされています。

不安にメインのタスクが圧迫される感じ!
「思わない」はかなり難しい
時間汚染の原理とその害が分かったところで、時間が足りないと思わないようにするのはかなり難しい。
というより多分無理でしょう。

間違いなく昔より現代人は忙しいからね
では私たちは時間を汚染され続けるしかないのでしょうか?
ぼくはなるべく思わないように心掛けると同時に2つの工夫をしています。
次のタスクの存在を意識
目の前のタスクで手一杯だと考えることで、持てる時間を全てそれに使ってしまうのが問題。
なので後ろにタスクが多量にスタンバってることをイメージすればいいのです。
目の前のものだけ終わらせても未だ終わりじゃないぞ、と。
効率が落ちてるような気がしたらその光景を思い浮かべて集中モードに引き戻します。
「タスクが沢山あって忙しい」ではなくて「全部時間内に終わらせるもの」と意識的に捉え直すのです。
時間制限
タスクの性質上終わりというものがない場合、かかる時間も使える時間も漠然としてしまいます。
タスクの総量が計れないなら時間が分からないのも無理ないでしょう。
そういう場合は小さいタスクに分割して時間制限を設けるのが効果的です。
制限時間の効果については集中力の記事で書いた通りで、まず作業効率が向上します。
そして膨大なタスクも区切ることで定期的な小ゴール(チェックポイント)ができる。
それにより仕事も時間も無限ではなくなって汚染を回避しやすくなります。
残業になった途端に時間が飛ぶように過ぎていく感じがするのは、期限が無いせいで効率が非常に落ちているから。

しようと思えばいつまでも残業できるからね
ここからも期限を設定する、それもできるだけ細かくするのが効果的と分かるでしょう。
まとめ
忙しいと思うほど余計に時間が無くなっていく時間汚染という概念を紹介しました。
「忙しい」と思うことで知らず知らずのうちに効率を落としてしまうことが原因。
タスクを細かく区切ってそれぞれに制限時間を設けることで効率の低下を防ぐのが一番効果的な対策です。
忙しいと思わないのはほぼ無理。
なので効率が低下しやすいことを自覚して、効率を維持する工夫をすることが大事です。
時間を作り出すこともちょっとした工夫でできます。気になる方はこちらのページもご覧ください。
てなとこで。
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