【貯金の基礎】とりあえず1円から貯めろ|節約テクニックより重要な理由

貯金が出来ないと悩む人はかなり多いと思います。

そんな悩みを解決するため、様々な貯金・節約テクニックがあらゆるメディアで紹介されています。

家計の収支の問題などももちろんありますし、それを解決するためにテクニックが重要なことは確かです。
しかし、いくらテクニックを習得しても貯金は進まないって人が多いんじゃないでしょうか?

そこでぼくがオススメしたいのが「まずは1円で良いからお金を貯めること」です。

1円なんか貯金して何になるんよ…

こう考える人がほとんどだと思います。
確かにそのとおりで、貯金額という視点では無いに等しいです。

というかもはや「無い」でいいよね

それでも1円から貯金することが重要だと主張するのは、貯金の根本に関わるからです。
すなわち、貯金をしようというそもそものメンタル面や貯金する環境の問題です。

どんなにテクニック知ってても使う気が無かったら効果は出ないもんね…

実際にテクニックだけ仕入れて、気持ちや環境が伴ってないことは往々にしてあります。
このページでは、この「1円から貯金」っていう単純な行動が貯金に効果的な理由を3つ紹介します。

理由1 貯金する余裕は永遠に生まれない

お金に余裕ができたら貯金しよう

もう少し収入があれば貯金できるのに…

こんな感じのことを考えてるんじゃないでしょうか?ぼくはには分かります。
全国民が全く同じことを思ってますから。

かく言うぼく自身も浪費家だった頃には以下のようなことを考えてました。

・こんな給料少ないんだから仕方ない
・めちゃ税金取られてるし
・一人暮らしして家賃とかお金がかかる
・実家暮らしは自由なお金が多くて良いよな
 などなど

しかし定期的な昇給で給料が増えても相変わらず貯金は出来ないままでした。
そう、収入の多い少ないと貯金できるかどうかは関係ないのです。

もちろん貯金の「しやすさ」には関係してくるけどね

放っておくとお金はあればあるだけ使ってしまいます。
これが非常に有名なパーキンソンの法則です。

「時間に余裕があると思ってたのに気付いたら遅刻ギリギリ」とか「広い部屋に引っ越すほどモノが増えていく」とか、お金に限らず時間や空間などにも見られます。
このようにリソースを消費し切るまで用途が膨張してしまうのです。

昇給したとしても、増えた分だけ支出も増えていくってことね

だから貯金としての枠を確保しとかないといけないってこと

しかしまとまった枠を確保して、いきなりちゃんとした貯金をしようとするのはNGです。
これをしようとすると支出を大きく削り、生活レベルを急激に下げなければいけなくなります。
これは心理的に非常に大きな負担です。

半年とか1年くらいは続くかもしれませんが、いずれ心が折れて最終的にはリバウンドしてしまいます。
1円からと少ないところから始めて徐々に貯金の枠をこじ開けていくイメージです。

1円というのはその取っ掛かり、最初の風穴ってこと

理由2 待ってても貯金する気にはならない

やる気になったらいつでもできる

今はまだ焦るような時じゃない

こんな感じのことを考えてるんじゃないでしょうか?ぼくはには分かります。
世界中の人々が全く同じことを思ってますから。

「やる気になったらできる」「思考が変わることで行動が変わる」と思われがちですが、実はこれは誤解なんです。
正しくは思考より行動が先になります。

行動と思考にズレが生じることで徐々に思考が行動に寄ってくるのです。
このずれを認知不協和と言い、それを修正するためにこのような変化が起こります。

そして行動することによってやる気になっていくもう1つの理由が作業性興奮という心理作用です。
掃除は始めるまでがめんどくさいけど、いざ始めてみたらどんどんやる気になって、気付いたら大掃除みたいな経験は誰しもあると思います。

やり始めるところが最大の難所で、始めてしまえば後は動く歩道に乗るがごとく全自動でその方向に加速していきます。
この難所を高くしてしまわないことが重要なのです。

だから最低ラインで1円からが良いんだね!

生活が苦しくなり、やらざるを得ない状況に追い込まれてから貯金を始めるってパターンが多いと思います。
これでも行動には結びつきますが、能動的に動く方が精神衛生的にも健全ですし、作業性興奮も働きやすくなるはずです。

理由3 貯金のイメージは単なる思い込み

貯金や節約はひもじい・苦しい

そんなケチケチした窮屈な生活は嫌だ

こんな感じのことを考えてるんじゃないでしょうか?ぼくはには分かります。
全霊長類が全く同じことを思ってますから。

直感的にはこのイメージは正しそうですが、これは刷り込みによって作られた単なる思い込み・ステレオタイプイメージでしかありません。

確かに貯金や節約に向かない人もいますが、やってみたら楽しくなる可能性もあります。
実際ぼく自身もお金は使ってこそという考えの浪費家でしたが、今では守銭奴に華麗にジョブチェンを果たしています。

辛いどころかメチャ充実してて楽しく感じてる異常者

合うかどうか分からないんだから、とりあえずやってみることが重要だと思います。
「やっぱり自分には合わない」って気付いたら止めれば良いだけです。

俗に言うところの「人生損してる」ってやつかもよ

でもその試した時間と労力がムダになっちゃうじゃん…。

こう考えてしまう人は多いと思いますが、そこまでデメリットは大きくないと思います。
理由は大きく2つです。

まず向いてないと知ることも立派な収穫だからです。
エジソンの名言には以下のようなモノがあります。

私は失敗したことはない。
ただ、1万通りの上手く行かない方法を見付けただけだ。

やらずに食わず嫌いで向いてないと決めつけてかかるのと、実際にやって向いてないことを確信するのとでは全く違います。
使えるかどうかも分からない選択肢を残し続けてモヤモヤ悩み続けるのはかなりムダです。

また1円からなら貯金してても大した犠牲はありません。

まとめ

貯金をしたければまずは1円から始めよという話でした。
貯金ができないと悩む人は多いですが、そんな人に必要なのは貯金テクニックではなく貯金のマインド・ベースを作ることです。

パーキンソンの法則のせいで、いくら収入があっても使い切ってしまうので、貯金の隙間を突いてこじ開けていく必要があります。
その取っ掛かりとして1円から始めるべきということです。

そこから徐々に貯金の枠を拡げて行く感じね

やる気にならないと悩む人もいますが、順番が逆で、やる気より先に行動が必要です。
行動することでやる気が湧いてきます。

最初の一歩が大事ということで、そのハードルを下げる必要があるのです。
その点において1円という極限まで下げた設定が有効になります。

また貯金・節約に対してネガティブなイメージを持ちがちですが、これは単なるステレオタイプイメージです。
合わない人がいる一方で貯金・節約によって人生がプラスに転換することもあります。

向いてないという現実を知ることも1つの収穫ですし、そのテストも1円だけなら大した、というより全く犠牲になるものはありません。

冒頭でも述べたとおり、貯金を始めるためのスタートラインに立つために必要なことです。
貯金額という点では全くなので、徐々に本格的な貯金に進んでいく必要があることも押さえておきましょう。
てなとこで。