お金だけじゃない|買い物の回数を減らすことで得られる4つのメリット
日本は長い不景気にあって支出の削減に努めてる人も多いと思います。
節約しようとすれば買い物はおのずと減ってくるはずですが、買い物の機会が減ることのメリットはお金の節約だけではありません。
このページでは、買い物を削減することのメリットを4つ紹介します。
具体的には以下の4点です。
①リソースの節約になる
②失敗が減る
③物欲が減る
④満足度が上がる
①リソースの無駄遣いが無くなる
冒頭でも触れとおり、買い物を減らせばそれだけ使うお金は減ります。これが削減できる最も分かりやすいリソースです。
また買い物を慎重に行おうとすれば、それだけ多くの商品やサイトを比較することになりますが、これには膨大な時間を使います。
節約できる金額を使った時間で割った時間単価で考えると非常に割に合わないのですが、多くの人はなかなかそういう合理的な判断ができないものです。
しかし買い物自体が減れば、こうした時間の浪費も縮減できます。
様々なモノを比較検討したり、そもそも買うか買わないかという判断には時間だけでなく、脳のリソースも使います。
仕事や副業、日常生活であまり頭を使わなくてもいい生活をしてる人なら問題ないですが、お金を減らす行動に認知リソースを割くというのは不合理です。
買い物が多くなければ家計簿を記帳する手間も少なくて済むので、時間や労力が節約できる上に家計簿をつけるハードルも下がります。
家計簿を習慣に出来れば収支の管理や支出のコントロールがしやすくなるので、さらにお金を守ることに繋がるということです。
②失敗が減る
買い物の失敗というのは想像してる以上にインパクトが大きくなります。
その影響はお金に余裕が無い人ほど顕著です。
これは欠乏マインドという思考状態が関係していて、これに陥ると足りてない対象(主にお金)に異常に執着してしまいます。
そのことで頭の一部を占拠されてしまうので、頭の働きが低下して度忘れや判断ミスを起こしやすくなってしまうのです。
もちろん続く買い物のミスにも繋がります。
失敗をしないようにするためには慎重な判断を要するわけですが、前の項目でも触れたとおりそれには時間と思考力というリソースを浪費します。
しかもどれだけ慎重に判断したとしても失敗してしまうこともあるので、判断力を鍛えるというのはあくまで次善の策でしかありません。
失敗を避ける最も簡単かつ確実な方法はズバリ買い物をしないこと、絶対に負けない方法は戦わないことです。
後悔する買い物というのは一定数あるもので、逆に言えば分母を減らせば確実に分子は減ります。
普段から買い物で思考力を浪費したり、失敗による欠乏マインドで認知リソースを奪われていなければ、本当に必要な買い物の時にクリアな頭で的確な判断を下すこともできて一石二鳥です。
③物欲を減らすことができる
「買い物を減らせない」「浪費を繰り返してしまう」という人にありがちなのが、物欲に負けてしまうという問題です。
多くの人はこうした浪費を抑えるため、物欲に抗うために自制心を鍛えようと必死になります。
しかしこの対策はあまり上手く行きません。
というのも物欲という欲望は非常に強力で、それを抑えるには相当な自制心を要するからです。
物欲の対策を自制心に頼ってしまうと、ストレスや疲労の影響で自制心が頼りないタイミングでは簡単に負けてしまいます。
つまり勝てるかどうかは時と場合によるという状態になってしまうのです。
ここでも前の項目と同じで、効果的な対策はそもそも戦わないことです。
つまり物欲自体を起こさなければ戦ったり抑え込んだりする必要もありません。
買い物の回数が多いとスーパーやネットショップで関係ない他の商品という物欲を喚起する刺激に触れる機会が増えてしまいます。
買い物の機会が減れば、こうした刺激に触れることが無くなり、物欲も喚起されなくなるということです。
④さらに買い物が減る好循環
買い物(とくに浪費)を繰り返してしまう人の大きな原因の1つはその買い物の多さそのものです。
買い物に限らず、消費を繰り返すごとにそのありがたみはどんどん薄れていきます。
これは経済学で言うところの限界効用逓減の法則というものです。
言葉は難しいですが、2杯目のビールの美味しさは1杯目のそれには及ばないと言うと分かりやすいかもしれません。
人生の質は、お金をいくら使ったかではなく、どれだけの満足感を得られたかで決まります。
誤解してる人が非常に多いですが、沢山お金を使ったからと言ってそれに比例して満足度が高くなるわけではありません。
最小のお金で満足感を最大化する自分にとって最適な消費を見つけることが最も合理的と言えます。
そしてその重要な満足度というものを最大化する方法の1つが買い物の頻度を減らすことなのです。
買い物をしょっちゅうしていると、先ほどの法則に従ってどんどん1つの買い物から得られる満足度は低下していきます。
これはどんなに自分に満足感をもたらしてくれるモノだったとしても変わりありません。
逆に買い物の機会を制限することで、非常に少額な買い物であったとしても非常に大きな満足感を得ることができます。
そして十分な満足感が得られれば、余計な買い物をしようという気にもなりません。
つまり支出を削減し、かつ満足感が高くなるという好循環を生み出せるということです。
まとめ
買い物を減らすことのメリットについて解説しました。
改めてまとめると以下のとおりです。
①リソースの節約:買い物にかけるお金・時間・思考力を節約し、有効活用できる
②失敗が減る:後悔する買い物は一定割合で存在するため総数を減らせば失敗の数も減り欠乏も免れる
③物欲のコントロール:物欲とは戦うのではなく起こさない。買い物する回数が減れば刺激されることも減る。
④さらに買い物が減る:買い物が少ないほど一回の満足度は高くなり、余計な支出が抑えられる
最後の満足度というのが浪費を考える上でのキーワードです。
浪費を繰り返す人は、満足度が低下する悪循環で浪費が増えています。
浪費家は「支出を削ろう!」と言われると、「ケチケチした惨めな生活は送りたくない!」と言いますが、これは節約と倹約を混同しているからです。
モノの価値と価格の違いを認識する能力が無いと言い換えても良いかもしれません。
この能力は一朝一夕に身に着くものではなく、徐々に鍛えていくものです。
そして買い物を減らすことはこの能力を培うのに効果があります。
ぜひ少しずつでも買い物を減らしていきましょう。
個々の買い物の満足度が高まっていくことを実感し、自分にとって最もコスパの良い消費対象も分かってくるはずです。
てなとこで。
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