【知ったかぶりは損】その心理とデメリット|素直に「知らない」と言うメリット

相手がさも知ってて当然ってテンションで話してくることがありますが、そういう時に正直に「知らない」って正直に言えますか?

多分ほとんどの人が適当に知ったかぶって話を合わせてしまうと思います。

結構当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、この知ったかぶりはやめた方が良いというのがぼくの意見です。

知ったかぶりにはデメリットがあり、知らないと正直言う方が長期的に見てメリットがあるからです。

そこでこのページでは、知ったかぶりをしてしまう心理、原因と、正直に知らないと白状するメリットについて解説します。

1 何故人は知ったかぶりをするのか?

知ったかぶりをしてしまう理由は大きく2つでしょう。

1つが無知を恥ずかしいと思っていること。

知らないと正直に言ったら馬鹿だと思われるんじゃないかっていう恐怖感から知ったかぶりをするパターンです。

もう1つが話の腰や期待を折らないようにと相手に気を使っていること。

さも知ってて当然のことのように話されると知らないと言い出しにくい気持ちも分かります。

相手と関心とか趣味がズレてると関係が上手くいかないと思うのかも知れません。

これに関しては話し手の言い方にも問題がありますが…。

普段からの共通の話題ならまだしも、そうじゃないなら「○○って知ってる?」って聞いてから話すべきとこ。

まあ話し手のコミュニケーション能力はさておいて、ここでは聴き手としてのスタンスにフォーカスしましょう。

2 あくまでその場しのぎ

知ったかぶりをする理由は2つのうちどっちかのタイプってわけではなく、相手とか話題によって変わるはずです。

ただいずれにしても知ったかぶりはその場しのぎにしかなりません。

適当に話を合わせておいて、話が深くなってから知らないことが露呈する方が余計に関係悪化に繋がります。

人間関係を円滑にしたいと本当に思っているなら、やはり知ったかぶりはするべきじゃありません。

知らないと言うと相手との関係に水を差すことになると心配する人がいると説明しました。

しかし正直に知らないと言えることはむしろ関係性を良くすることに繋がる可能性すらあります。

3 知ったかぶりをしないことのメリット

知ったかぶりをせず、素直に知らないことは知らないと言うべき理由について最後に説明します。

そう考えるポイントは大きく分けると2つです。

①相手に対して関心を示すことになる
②新しい知識を手に入れるチャンスになる

3-1 相手に対する関心を示せる

相手の話題に詳しくないと、「趣味が共有できないな」とか「関心が違うんだな」って思われるんじゃないかって人がいるかもしれません。

けど知ったかぶりしてると「あー」とか「ああそれねー」みたいに気のない返事をせざるを得ないから、どのみちバレるし気まずい。

ならいっそそれについて思いっきり関心を持って、0から質問してく方が生産性があります。

もちろん単に「知らない」しか言わないと人間関係的に流石にマズイです。

しかし話題についてよく知ろうとする姿勢を示せば、自分の趣味に関心を持ってくれてるって思えます。

むしろその話題について元から知ってる人よりも関係性を良くすることもできるかもしれません。

3-2 新しい知識に出会うチャンス

いくつも趣味を持っていると多趣味だとか何でも詳しいと評価されることもあります。

しかしどんなに多趣味な人でも、この世にごまんとある事柄について全部詳しい人はいません。

人が一生かけても経験できることなんてたかが知れてるし、死ぬまで知らないままってことはいくらでもあります。

自分の関心のない分野に時間をかけて深く通じた人から、その良さや勘所を教えてもらえるというのは非常に効率的な学習の機会です。

これは読書のメリットと似てますね。

話してて分からないことがあったら後でネットで調べるって人もいるかもしれませんが、メモでもしとかない限り「絶対に」やりません。

なるべく自分の関心のない分野とマッチングすることで、新しい世界が開けたり、イノベーションが生まれたりします。

折角の学習機会を逃さないように素直に質問したいですね。

4 質問の仕方は考えよう

知ったかぶりしないで、知らないことは積極的に聞く姿勢が大事と説明しました。

しかし「何それ?」みたいにあまりにも漠然とした質問は相手の心象も良くないし、会話が建設的になりません。

既に紹介したメリットを得るために質問は重要で、そのためにはそれなりのリテラシーが必要ということです。

とは言っても全く知らない分野のリテラシーなんてあるわけがない。

とりあえずは質問を建設的なものにするために重要かつ簡単なポイントを押さえましょう。

まず質問は次々横に並べていくのではなく、回答を受けてさらにその内容を深めるようにします。

質問は数や広さじゃなくて深さと質です。

物事の根っこでは考え方など共通する部分があるはずなので、自分の趣味などの場合を引合いに出すとやりやすくなります。

具体的には「格闘技の場合、減量方法は○○だけど、漕艇ではどうやって体重をコントロールするの?」といった具合です。

まとめ

知ったかぶりをするべきではない理由、知らないと素直に言うことのメリットについて解説しました。

適当に話を合わせて盛り上がってる風な雰囲気を作るのはコミュニケーション能力ではありません。

知らないことは知らないって言えるし、そこから情報を引き出しながら本当に盛り上がることこそが真のコミュニケーション能力です。

人当りは良いけど中身がない薄っぺらな会話しかできない人間は、社会で必要とされているコミュニケーション人材とは違います。

そういう能力を養う訓練機会として、プライベートでも知ったかぶりで表面的な会話をしないよう心掛けておくようにすべきです。

このトレーニングは就職だけでなく友達関係や恋愛にも有利に働くことでしょう。

てなとこで。