【多過ぎ注意】三井住友Oliveのデメリット・ザンネンポイント10選|それでも使う?

貯金・節約界隈で三井住友Oliveのサービスがオトクだと話題になっています。
2023年4月末までリリース記念キャンペーンも開催中で、このタイミングで申し込めばよりメリットが大きくなります。

三井住友Oliveのサービス概要や基本的なメリット・キャンペーンの詳細については以下のページで詳しく解説しています。

しかし良いことばかりじゃないのが世の常です。
三井住友Oliveも例に漏れずデメリットやちょっとザンネンなポイントがあります。

このページではOliveの残念な部分を全部で10個、多くの人に関係する影響の大きそうなものから、ややニッチなものまで満遍なく紹介します。
デメリットまで把握することで、自分がこのサービスを本当に利用すべきかどうか考えるヒントになるはずです。

何をやるかも大事だけど、同じくらいやらないって決断することも大事だからね

ぼくの紹介コードを貼っておきますので、良ければ使ってください!

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デメリット1 ポイント高還元は対象店舗のみ

Oliveのプロモーションの中でも特に大々的に宣伝されているのが、クレジットカード利用によるポイントの高還元です。

「最大15%還元」ってめちゃめちゃ強調されてるよね

ただしこのポイント還元は対象店舗でのクレジットカード利用に限られます。
その他の店舗などでクレジットカードを利用しても、還元率は基本の0.5%だけです。

対象店舗は以下の画像にピックアップされてるようなコンビニや飲食店になります。
貯金・節約に励んでる人にとっては縁の薄いものが多そうです。

さらに対象店舗においても、MAXの還元率で適用を受けるのはかなり鬼門です。
特に難所になる条件として以下の2つが挙げられます。

・家族利用による還元率のアップ ・住宅ローン

まず家族の利用1人につき+1.0%で、最大5人利用することで+5.0%まで還元率をアップさせられます。
年配の家族がオンライン手続きオンリーのOliveを利用できるかと言えばかなり怪しいでしょう。

そもそも核家族化が進む現代において、候補となる家族の人数自体がそこまで多くありません。
仮に全員が使ってくれてもMAXまで引き上げるのは難しいと思います。

そしてもう1つかなり厳しい条件なのが、住宅ローンの借入です。
給料も上がらず厳しいやりくりを強いられてる人が多い上に、持ち家信仰も薄まっています。
こういう状況下でこの条件を達成できる人はかなり限られてくるんじゃないでしょうか?

住宅ローン借りてるならもう少し還元アップしてくれても良いよね

ネットやSNSの口コミを見る限り、7~8%くらいの還元が現実的といったところでしょう。

デメリット2 引落し口座が固定

従来の三井住友ナンバーレスカードの場合はクレジットカード利用の引落し口座の指定はありません。
普段利用しているメインバンクが利用できるので、特に口座管理などの不便も生じなくて済みます。

しかしOliveの場合はクレジットカード・デビットカード利用の引落し口座が三井住友銀行の口座に限定されます。
つまり利用分の引落しに備えるために、一定の金額を三井住友銀行の口座に入金しておかないといけないのです。

既に複数口座に分けて管理してる人にとってはちょっと手間が増えるね…

以下のページで解説したように、多くの人は「給与受取り特典」を選択すると思います。
給料が入金されることになるので、残高不足になることはありません。

問題は資金効率の低下です。
普通預金としてホールドしてる現金についても、金利の高いところで寝かせて有効活用したいところで、丸々置いてしまうとロスが生じてしまいます。
そこで考えられる対策としては以下の2つです。

・投信のクレカ積立に限定する
・Oliveアカウントを作成だけして利用はしない

投信のクレカ積立でポイント還元が大きい以外、Oliveのクレジットカードを利用する旨味はそこまでありません。
そこで投信の積立分だけ口座に残して、その他を全てメインバンクに送金してしまうというのが1つ目の対策です。

もう1つがOliveは使用せずにNLカードなどでクレカ積立を行う方法です。
これなら引落し口座を固定される心配もなく、給与受取りによるポイント付与などの特典のみを受けられます。

ID連携すればNLカードでもOliveと同じプログラムの還元が受けられるしね

デメリット3 選べる特典の初期設定

一般カードやゴールドカードでも申し込みの初月と2か月目に関しては2つの特典を選択できます。
しかしその貴重な初月の特典の設定が固定で、しかも無能なのです。
具体的にはコンビニATM手数料が2つ選択されています。

マジでいらん

現金利用のない人にとっては利用価値ないよね

ATMを頻繁に利用する現金派の人にとってはありがたいかもしれませんが、貯金・節約に力を入れている現金派はもはや絶滅危惧種でしょう。
キャッシュレスを使わずに節約が上手く行ったのは江戸時代までの話です。

冗談はさておき一般・ゴールドユーザーが特典を2つ選択できるのは、実質的に2か月目だけです。
速攻で希望する特典に変更しておくようにしましょう。

デメリット4 SMSでの認証がマスト

オンラインサービスらしく、申込から開設完了までスマホ上で完了するのは非常にありがたいことです。

証明書類の郵送とか出てくると手間も送料ももったいないしね

その便利さの半面、スマホのSMS認証が必須になります。
万人に通じるデメリットではありませんが、極め切った節約家には厳しい条件です。

固定費の削減においてスマホ料金の見直しは基本中の基本です。
節約家の必修科目と言えます。

大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけでも十分ですが、そこをさらに極めるならSIMの種類にもこだわりたいところです。
全ての会社で展開されてるわけじゃないですが、凡そ以下の3つの形式があります。

・フルパッケージ ・SMSとデータ通信のみ ・データ通信のみ

言うまでもなく対応してる幅が少ないほど、月額料金は下がります。
固定費の削減を極限までやろうとしたら選択肢はデータSIM一択です。

まあ電話もSMSもほとんど使うこと無いもんね~

節約を頑張った結果、Oliveの申し込みができなくなっちゃうってこと

デメリット5 手続きが全体的に煩雑

現行のサービス利用状況によって取り扱いや必要な手続きが大きく異なります。

・三井住友銀行の口座を持っているか
・三井住友クレジットカードを持っているか
・クレジットカード単体かキャッシュカード一体型か

また既にカードを持ってる人に関してはSMBCカードやSMBCデビットの解約手続きなども別途各自で行う必要があります。

Oliveの申し込みと同時に使えなくなるのに、解約手続きは別に必要になるややこしさ

またSBI証券での投資によるポイント還元を受けるためには「三井住友銀行の仲介口座」でないといけません。
他の銀行などとの連携で証券口座を開設していた場合は種別の変更手続きが必要になります。

因みにぼくは既存サービスをほぼ利用していない新参者でしたが、こっちはこっちでまたわかりにくいと感じました。
各種サービス・アプリの連携が不完全なのが主な原因です。

SMBC IDとV Pass IDが別なのとか統一しきれてない感があってわかりにくかった…。

古参にも新参にもそれぞれ分かりにくさがあるんだね…

デメリット6 スマホATM機能がない

【スマホATM機能とは?】
キャッシュカードを使わずにスマホ操作でATMの入出金を行えるサービス。
スマホアプリ上で発行されたワンタイムパスワードをATMに入力することで、認証がかかり手続きが行えます。

スマホアプリがキャッシュカード代わりになるイメージだね

この便利な機能なんだけどOliveにはこの機能が無いんだよね

スマホATM機能が無いと、「カバンから財布を取り出して財布からカードを取り出して」のような昭和みたいなプロセスを踏まなきゃいけなくなります。

昭和生まれに謝ろうか

三井住友Oliveは集約性を売りの1つにしてるサービスなので、ここに対応が及んでいないのは詰めが甘いというか、看板に偽りありというか、シンプルに残念です。

ボロクソだね

これからシステム改修で対応の可能性もあるので、期待したいところですね。
(とは言ってもそもそもATMで入出金する機会なんてほぼ無いんですけど)

デメリット7 ポイント管理も分散

Oliveへの集約性の話で言うと、ポイントの管理もまとまっていません。
三井住友銀行アプリとは別にVポイントアプリが必要になります。

ポイント払いはOlive上でできるのに、ポイントの管理は別アプリって…ねぇ…。

効率性や合理性に拘る異常者じゃなければ気にならないかもしれませんが、スマホ上のアプリが無闇に増えるのは結構デメリットです。
視認性も落ちますし容量を食うのもなかなか解せません。

こちらについてもシステム改修による統合を図って行って欲しいところです。
ただ銀行・カード・ポイントがそもそもグループ内の別会社なので、スマホATMなどに比べると一体化は望み薄かもしれません。

デメリット8 キャッシュレス決済の対応

クレジットカード・デビットカード・ポイント払いを各種ペイ・キャッシュレス決済の利用カードとして登録することができますが、対応幅がそこまで広くありません。
自分が普段よく利用している決済に対応していないと不便を感じそうです。

また対応幅が決済の種類によって異なるので、それを把握しておくのもかなりの手間です。
そうなると全部に対応してるペイを利用するか、使いたいペイに対応してる決済手段に絞ることになります。

ぼく自身は通常のクレジットカード利用がメインなので、あまりこの煽りは受けませんが、対応店舗での買い物が多い人にとっては影響が大きそうです。
こちらもこれからの改修に期待ですが、先に紹介したような事情から対応幅の差が完全に解消は難しい可能性もあります。

デメリット9 カードブランドが一択

三井住友NLカードの場合はカードブランドがマスターカードとVISAの2つから選択が可能です。
しかしOliveの場合は選択肢がVISA一択になります。

タッチ決済・コンタクトレス決済を推奨しており、Vポイントアッププログラムでも対象店舗でタッチ決済を利用しないと還元率が落ちる設定になっています。
このタッチ決済のシステムとしてVISAタッチを利用しているため、カードブランドが固定されてるという事情があるのでしょう。

VISAは十分大手のカードブランドですし、国内でマスターカードには加盟してるけどVISAに加盟してないという店は見たことがありません。
VISAだと使えない可能性があるってことはないと思います。

いるのかわかんないけどカードブランドに拘りある人にはデメリットなのかな

あとは海外によく行く人とかだと使えないこともあるのかもね

デメリット10 コンビニATM手数料の改悪

現行のSMBCポイントパックではコンビニATMの手数料が月に3回まで無料になりますが、Oliveの場合は選べる特典で設定する必要があります。
一般・ゴールドは1つしか選択できないので月に1回、プラチナでも最大で月に2回までです。

特典枠を消費しないと手数料を無料にできないってことね…

せっかくの特典枠をコンビニATMで消費するのはいただけないよね

コンビニATMを使わない身からすれば大した問題じゃありませんが、現金派にとってはちょっとした改悪に感じるかもしれません。
とは言え三井住友銀行の本店・支店のATM手数料は無料ですし、25日・26日は無料で使うことができます。

コンビニATMを使わざるを得ない状況を避ければ特に問題はなさそうだね

急な引き出しとかが必要にならないように計画的に生活することかな

まとめ

Oliveのデメリットについて10個紹介しました。

デメリットデメリットの影響
①高還元なのは対象店舗のみ貯金・節約してる人が還元を受ける機会は少ない
②銀行口座が固定管理する口座の数が増える
③選べる特典の初期設定せっかく2つ選べるのに使えない
④SMS認証が必須データSIMだとアカウントを開設不可
⑤手続きが煩雑新参も古参も手間がかかる
⑥スマホATM機能がないATM利用時はカードの持参・取出しが必要
⑦VポイントはVポイントアプリでスマホがごちゃつく(集約性)
⑧キャッシュレス決済の対応幅対応幅が異なりかつ狭いので使いにくい
⑨VISA一択ブランドにこだわるならデメリット
⑩コンビニATMの手数料が改悪選べる特典の枠の消費が必要になる

メリットに比べてデメリットめちゃ多いね…。

非常に多くのデメリットを紹介してきました。
ただしこの全てが本当に万人にデメリットになるかと言えばそうとも限りません。
影響の大小は人によりけりです。

コンビニATMとかカードブランドとかが分かりやすい例だね

それぞれの難点が自分にどれだけ大きな影響を及ぼすのか、それが使うメリットを上回るのかを比較して、利用すべきか検討するのが良いでしょう。
てなとこで。