勤務時間という制度への疑問|職務給は解決策になる?

勤務時間というおかしな考え方

裁量労働制とかフレックスとか勤務時間という概念は崩れつつあります。

しかしまだまだ8時間勤務が一般的です。

でもこの勤務時間って考え方はホントにおかしなものだなと思います。

そんなとこでこのページでは勤務時間とこれからの働き方に関する考察について解説します。

暇な職場で感じたこと…

職場によっては仕事に慣れてしまうと、勤務時間中にやることが無くなってしまうことがよくありました。

もちろん何か仕事を指示されるまで、テキトーにダラダラしていたわけではありません。

業務改善にも積極的に取り組んでいたので同僚よりも評定も良かったです。

だからこそ仕事が速く片付くっていうのもあるんだけどね

いろんなことに取り組んでも、それが終われば終わるほどより効率化されてより暇になっていきました。

でも仕事が片付いても終業時間より早く帰ろうとすれば有休をとらざるを得ません。

(その職場にいる間は毎年20日前後は使っていました)。

だから「仕事」に対してではなく「職場にいること」に対してお金が払われてるのか?と思ってしまったわけです。

そうじゃないなら、仕事が終わりさえすればいつでも帰っていいのではないかと思います。

仕事の能率が上がる

仕事が早く終わったらすぐに帰っていいということになれば、早く仕事を終わらせた方が得になります。

給料が同じなら勤務時間を短くした方が時間当たりの給料は高くなるからです。

時給思考にはデメリットもあります。しかし仕事の能率のアップに繋がるという恩恵があることも確かです。

因みに時給思考についてはこちらのページで解説してるので。併せてご覧ください。

勤務時間なんて縛りがなければ、能率も上がるしアフターファイブが充実するのでQOLも上がります。

もはやアフタースリーも夢じゃないのでは?

リフレッシュもできるので翌日以降の仕事の能率もアップする恩恵すらあります。

日々残業に追われて睡眠時間が足りず、仕事の能率がさらに低下する悪循環とは完全に真逆です。

もちろん残業代目当ての残業族は残るかもしれませんが、多くの人が働く時間を減らせるのではないでしょうか?

問題点は不平等

この問題点は忙しい職場にいる人が損をするということです。

年功序列の会社では基本的に勤務年数によってだいたい給料は横並びです。

勤務評定が機能しない以上は仕方ないね…

毎日5時に退社して月収30万円、忙しい同期は7時まで働いても同じく月収30万円といった状況です。

忙しくて早く帰れない職場の方が時給単価が下がってしまい不公平になります。

あんまり厳密な平等や公平性を追求する必要な無いと思ってますが、早く終わるほど早く帰れるとなれば不満は出てくるでしょう。

大人なら気付いてるはずだけど、世の中不平等なものだからね

職務給の導入が解決策?

そういうアンバランスを無くすために導入が検討されてるのが職務給というもの。

勤務時間や年数ではなく、担当する仕事の難易度やレベルに応じて給料を決めるというものです。

専門職にはマッチしている考え方でしょう。

でも多くのサラリーマンはいわゆるゼネラリストなので、異動によって職務の難易度が大きく変化します。

つまり異動によって急に生活の糧である給料の金額が大きく変わってしまうということです。

人事がほんとに機能しているなら職務遂行能力などの裏付けを持っているので問題ないかもしれません。

しかし勤務評定は上司の個人的な好みが色濃く反映されていますし、配置転換も基本的に適性による判断ではなく機械的なローテーションによるものです。

しかもどれほどの労働にどれくらいの給料を支払うかの判断も適正にできるとは考えられません。

日本でやるならまず企業の文化から変えないとね

不公平は解消できない

どっちに転んでもそれなりの不公平は生じますが、それもある意味当然のことで世の中フェアなことばかりじゃありません。

むしろ不公平なことの方が多いくらいでしょう。

また仕事は給料が全てではありません。

ぼくは仕事において給料しか考えてませんが、やりがいや楽しみを持っている人もいるでしょう。

そういう人にとってはつまらない仕事で沢山給料をもらっても、楽しそうに仕事をしている人に対して不公平と感じるかもしれません。

やりがい搾取と言えばそれまでだけどね…

どこかの公平性を保てば、別のどこかで不公平が拡大することもあるということです。

ならば仕事が多いところに配属されるのは不運と受け入れ、その中でも最大の能率を目指す。

次の異動で楽なところに行ければラッキー、それくらいのスタンスで受け入れる方が現実的です。

やはりまずは勤務時間という無意味な考え方を無くしていくのが一番いいかと思います。

まとめ

勤務時間という概念のおかしさについてでした。

勤務時間中にやることが無くなるなんて人は少ないかもしれませんが、繁忙期と閑散期のような業務量の波はあるものです。

閑散期まで決まった時間を拘束されるのはあまり合理的ではないと思えます。

インド人のエンジニアに聞くと、早く仕事を終わらせても勤務時間を埋めるように次々仕事を振られるから、早く片付けるモチベーションがない。

だから2度と日本企業では働きたくないと言っていました。

日本にとってとんでもない損失ですね。

職務給の導入なども言われていますが、日本において実態に即したものになるとは思えません。

そもそも年功序列の恩恵を受けてるトップが受け入れるわけないよね

勤務時間なんか早く無くならないかなーそれまでは有給とりまくって対抗します。
てなとこで。