【ワナだらけ】三井住友Oliveに潜む注意点・落し穴10選|大小さまざま

三井住友Oliveはオトクの大きいサービスですが、同時に中身がかなり複雑でもあります。
その概要については別のページで解説しました。

そんな複雑さの影に隠れて見落とされやすい落とし穴や注意点も多くあります。
このページでは三井住友Oliveを使うに当たって注意すべきポイントを10個紹介します。
具体的には以下のとおりです。

①クレカの審査手続き
②審査落ちでも年会費
③ランクチェンジは不可
④解約時のポイントの扱い
⑤特典条件の認定
⑥ポイント還元の条件
⑦カード番号の使い分け
⑧ID決済の扱い
⑨デビットの即時停止
⑩口座管理手数料

非常に数が多いので、影響が大きくかつ多くの人に関係しそうなものから順に掲載しています。
インデックスもあるので、気になるところから読んでみてください。

めちゃめちゃ良心的

自分で言うかね

後から気付くと問題に直面した時に慌てることになりますし、対応も後手に回ってしまいます。
事前に知っていれば対処しやすいですし、マイナスが大きいと感じるなら使わないという選択もできます。

やらないことを決めるのも大事なことだもんね

クレジットカード利用の手続き

1つめの注意点がクレジットカードの利用開始のためには手続きが必要ということです。
これをしないと審査が始まらないので、クレカ利用できるようになりません。

クレカ利用マストなのに自動で審査開始にならないって不思議だね

三井住友銀行アプリがOlive仕様になった段階で、「クレジットカードの利用を開始する」という操作を行いましょう。
この操作によってクレジットカードの審査が始まります。

クレカモードの追加によるポイント付与リリースキャンペーンの利用還元を逃さないためにも、早めに手続きしておきましょう。

因みに審査自体は最短5分で完了します。
ゴールドやプラチナなどランクの高いカードはもう少し時間がかかるかもしれません。

アカウント開設の申込みもクレカ審査も早めに手続きするに越したこと無いね

カードの年会費は必ずかかる

クレジットカードモードを選択しなかったとしても、ゴールドやプラチナの年会費は必ず発生します。
これは空港ラウンジや付帯保険など他のサービスが利用できるからです。

そんな使うこと無いけどね

ゴールドやプラチナを選択する場合、対象店舗や投信クレカ積立などクレジットカード利用による還元率の高さが主な狙いだと思います。
そのため能動的にクレカを利用しないって選択肢は恐らく無いはずです。

問題になるのはクレジットカードの審査に落ちた場合です。
つまり「使わない」じゃなく「使えない」ケースで、この場合でも年会費は発生してしまいます。

カード審査なんて落ちることあるの?

ランクの高いカードだとごく稀に落ちることもあるっぽいよ

審査に通るだけの資力や収入があるか?
ゴールドの場合はデビットオンリーで100万円修行を目指すことになっても問題ないか?
この辺りもよく確認して申込むようにしましょう。

カードランクはスライドアップできない

三井住友カードナンバーレスであれば、そのままカードランクをアップさせることができます。

しかしOliveはカードを2枚持てないので、ランクアップする場合は一度カードを解約して、改めて申込みし直す必要があります。

もちろんランクダウンも同様ね

手続きをし直したり、色んなサイトに登録したカード番号を変更するのはかなりの手間です。
それに加えてカード審査に落ちた場合はかなり悲惨になります。

既に解説したとおりクレジットカード利用が無くても年会費が発生します。
これは審査に落ちた場合でも変わりません。

もちろんデビットカード利用も100万円修行のカウント対象なので、利用額が達すれば年会費永年無料も獲得できます。

ただデビット利用では投信クレカ積立の恩恵を受けられませんし、対象店舗の利用でも還元率は基本還元の0.5%だけになってしまいます。

確かに何の旨味もないただの地獄だね…。

クレカ利用を継続したい場合はゴールドを解約して一般カードを再申込みするしかありません。
しかしこんな頻繁な申込みが認められるかはかなり怪しいところです。

※信用情報は6ヵ月保存されるようなので、半年間は再申込みができないかもしれません。

因みにインビテーションにも期待できないだろうね

NLカードではインビテーションというランクアップの勧誘がありました。
Oliveは解約が必要なルールになってるため、これに期待するのも難しいでしょう。

最初に慎重に判断する必要がありそうだね

Olive解約時にポイントが消滅

既に三井住友銀行の口座を保有してる人が三井住友Oliveを申し込んだ場合が対象になる話です。
今回新規に申込みをする人は対象にはなりません。

既に保有してる銀行口座の種別によってはOlive解約と同時にVポイントが消滅してしまいます。
ポイント消滅の対象外になるのは以下のとおりで、これに該当しない人はポイント消滅の対象です。

・今回新規に口座を開設する人
・残高別金利型普通預金を保有してる人

残高別金利型普通預金は2020年の6月から開始した預金口座の形式です。
そのため、これより前から口座を保有してた人はポイント消滅の対象になる可能性があります。

口座種別は切り替えられるけど、その手続きをしてない人が対象になるよ

ポイント消滅を回避するには、Olive申込み前に口座種別の変更を行っておけばOKです。

通常の普通預金口座のままOliveを申し込んじゃったら?

Olive解約前にポイントを消化しきるしかないね

ポイント消化に躍起になってムダな買い物をしないようにだけ注意しましょう。

選べる特典の認定タイミング

三井住友Oliveの特徴の1つが毎月の選べる特典の存在です。
ここでどれを選択すべきかについては別のページで詳しく解説してます。

ここでも解説したことですが、個人的には「給与・年金受取で200P」がベストだと思っています。
何らかの理由で給与の受け取り口座に設定できない場合でもこの特典は選択可能です。

給与を受け取る代わりに毎月3万円以上の被振込があれば定期的な入金があると認定されます。
メインバンクから定額自動送金などを設定しておけばOKです。

ここで注意すべきなのが、「2ヵ月連続する必要がある」ということ。
つまり初月の振込では定期的な入金とは見なされません。

振込1ヵ月めで特典を選択してもポイント貰えないのか…。

因みにOliveを開設した直後からこの特典を選択する場合は気にする必要はありません。
というのも申込みの初月はコンビニATM手数料の無料特典で固定だからです。

無能特典でお馴染みのやつね

このタイミングで振込をしておけば申込み2ヵ月めが2回目の被振込に当たり、給与特典のポイント付与を受け取れます。

初月の振込を忘れないようにね!

対象店舗ではタッチ決済がマスト

三井住友Oliveのメリットの1つが対象のコンビニや飲食店を利用した時の高還元です。
最大で還元率が15%にもなります。

現実的なとこで言うと7~8%くらいだけどね

大々的に「最大15%還元!」って宣伝されてるせいで、そこばっかり際立ってしまってますが、「対象の店舗で」という点にまず注意が必要です。
その他の利用では基本還元の0.5%のみになります。

さらに注意すべきなのが、対象のコンビニや飲食店であっても最大の還元を受けるにはタッチ決済の利用がマストということです。

対象店舗でのクレカ利用で還元率が+4.5%になりますが、この加算は以下2つの要素から構成されています。

・対象店舗での利用で+2%
・VISAタッチ、コンタクトレス決済利用で+2.5%

って虫眼鏡が必要なくらいちっちゃい字で書いてあったよ

つまりクレカ利用だけだと+2.0%にしかならず、還元率の半分を逃すことになってしまうのです。

とは言え対象店舗はVISAのタッチ決済に対応してるので、環境的に使えないということはほぼあり得ません。

うっかり普通のカード決済しないように注意しようね

VISAタッチで!ってドヤ顔で言お

カード番号が2つある

Oliveはカード番号の記載がないナンバーレスカードです。

セキュリティ的にもありがたいね!

番号の記載はありませんが、三井住友銀行アプリ上でカード番号を確認できます。
これを使えばAmazonなどのネットショッピングでの決済登録も可能です。

ここで注意しなければいけないのが、カード番号が実は2種類存在するということです。
使う番号を間違えてしまうと、後々トラブルになる可能性があります。

メインのカード番号はフレキシブルペイの番号なので、支払いモードの設定に影響されてしまいます。
クレジットカードのつもりで決済しても、アプリ上でモードがデビットになってるとデビットで処理されるってことです。

また裏事情ですが、Oliveはデビットカードベースのためメインの番号はデビットカード番号と認識されてしまいます。
つまりこの番号はデビット不可の決済には登録できないのです。

こうしたトラブルを避けるためにはクレジットカード専用の番号を登録する必要があります。
この確認方法や、その他の決済トラブルの原因については別のページで詳しく解説します。

iD決済はデビット扱いになる

iD決済はOliveフレキシブルペイの支払いモード設定に関係なく強制的にデビットカード扱いで処理されます。
ここで問題になるのが1つ前でも軽く触れた決済方法トラブルの関係です。

フレキシブルペイでクレジットカードモードにしていたとしてもデビットカード扱いで処理されます。
この時の決済方法の変更が一時的なものではく、モード自体を変更してしまう可能性があるわけです。

もし切り替えが起きてしまうとなると、クレジットカードモードのつもりで決済してたのに、実際はデビットで処理されてしまってるという事態が発生します。

ぼく自身がiD決済を使用したことがなく、これからも使用することがないので、実際に切り替えが起きるのかは確認できていません。

もし使った後で確認できたらSNSとかで情報共有お願いします!

SMBCデビットカードが即利用不可に

Oliveアカウントを開設すると口座やデビットカードが集約されることになります。
その結果、既存のデビットカードが即座に使えなくなってしまうのです。

デビットカードで定期的な支払いなどを行ってる場合は、決済エラーなどが発生してしまいます。
Oliveを申込み前に別の決済手段に変更しておく。
または引き落とし日に余裕を持って申込み、開設完了後すぐに設定を変えるようにしましょう。

因みに即座に利用はできなくなりますが、解約の手続きは別途必要になります。
ここもちぐはぐな気がしますが、忘れないようにしましょう。

こう一貫してないと忘れちゃいそうだよね

口座管理手数料が発生

最後はここ最近、色んな銀行で取られるようになってきてる口座管理手数料です。
2年以上、振込や入金などの手続きがない休眠状態になると、年1100円の手数料を取られてしまいます。

動いてない口座の管理にかかるコストってバカにならないみたいだね

そもそも1000万くらい預けてくれないと割に合わないらしいよ

ただし以下のいずれかの条件に当てはまる場合は手数料が免除されます。

・残高10000円以上
・口座保有者が18歳未満
・定期、財形、投信、外貨などの口座がある

因みに予告なしにいきなり手数料を取られるようなことはありません。
未利用の期間が1年9ヵ月に達した時点でリマインドのメールが送付されてきます。

残高10000円以上にしとけばとりあえずOKでしょ

手数料は取られないけど資金効率的に微妙じゃない?

不要な口座やカードを複数保有してるのも小さいながらリスクなので、利用しなくなった時点ですぐに解約してしまう方が懸命でしょう。

まとめ

三井住友Oliveに潜む注意点・落とし穴を10個紹介しました。
以下にかんたんにまとめます。

①クレカ利用開始の手続き
クレカの審査は利用開始の手続きをしないと始まらない
②クレカの年会費
ゴールドやプラチナの審査に落ちても年会費は発生する
③ランク変更は解約が必要
ランクアップでもダウンでも今のカードは解約しないといけない
④解約時にポイント消滅
口座種別を変更せずにOliveを作った場合はポイント消滅
⑤選べる特典の認定
給与受取特典を振込で対応する場合、2ヶ月連続しての振込が必要
⑥最大還元にはタッチ決済がマスト
対象店舗での+4.5%還元は店舗とタッチ決済の2つから成る
⑦カード番号が2つある
デビット優先のカード番号とクレジット専用の番号がある
⑧iD決済はデビット扱い
デビットモードに切り替わってそのままになる可能性
⑨SMBCデビットが即利用不可に
定期的な支払いに充ててる場合は要注意
⑩口座管理手数料
休眠状態で2年経過すると手数料1100円が発生

かなり影響範囲が限られるので本文では触れませんでしたが、オマケで2つ注意点を紹介します。

まずOliveのクレカ引き落とし日は毎月26日で固定です。
NLカードだと10日と26日の選択肢があったので、気になる人もいるかもしれません。

もう1つがクレジットカードが集約されてしまうことです。
用途ごとにカードを使い分けていた場合は、別のカードを使う必要があります。

めちゃめちゃ多かったね

あんまり多いと対処するのもめんどくさくなっちゃうかもね

これらの落とし穴を重く見るかどうかは個人の価値観によると思います。
自分自身の価値観に照らして考えてみてください。
てなとこで。