【まずはこれ】初任給を何に使うべきか?|ピンチをチャンスに変える方法

初任給が出たー!何に使おう?

社会に出て初めて貰う給料って嬉しいものですよね。
アルバイトでも給料は貰ってましたが、金額だけじゃなく何となく言葉にできない嬉しさがあるものです。

額もバイトに比べて大きいしテンション上がるよね

あれこれ使い道を考えてテンションが上がる気持ちは分かりますが、この初任給をどう使うかが非常に重要になります。
闇雲に使ってしまうと、これからのお金との付き合い方に暗い影を落としかねない重要な局面なのです。

そこでこのページでは、初任給をまず何に使うべきかについて解説します。

このページでわかること

・初任給でまず最初にすべきこと
・なぜそれをするべきなのか
・なぜ初任給が重要なのか
・それを効果的に実践する方法

最初が肝心なので、初任給を貰ったタイミングでこのページを見れているあなたはラッキーです。

なんか胡散臭いな

このページを読んで学んだことをぜひ活かして欲しいと思います。

初任給でまずすべきこととは?

初任給が出たら最初にすべきことは、給料をまず自分に支払うための仕組みを作ることです。
請求書やローンの支払いに追われることなく、自分のためのお金を確保するってことです。

具体的に言うと先取り貯金をするってこと

めちゃシンプルじゃん。もったいぶんないでよ。

ここからは、なぜ先取り貯蓄を初任給のタイミングでやることが重要なのかを分解して解説していきます。

①貯金が重要な理由 ②先取りが重要な理由 ③初任給が重要な理由

1 貯金が重要な理由

貯金するのは大事なんてことはそこらじゅうで言われてることで見飽きた人も多いと思います。

そんな意見なんて雑草くらい見かけるよ…。

強いてここであげるとすれば将来的な苦境に備えるためです。
大きく短期の苦境長期の苦境があります。

1-1 短期の苦境

給料を目の前に喜んでるところに水を差すようですが、来年の手取りは確実に減ることになります。
なので、今貰ってる給料を全て使いきる生活をしてると確実に家計は赤字になってしまいます。

手取りが減ってしまう理由は住民税です。
住民税は前年の収入をベースに計算されるので、前年に本格的な収入がない社会人1年目は住民税が取られていません。
入社2年目から1年目の給料をベースにした住民税が取られるようになるのです。

ついでに税金の対象になる収入は年度ではなく年で計算されるので、3年目の住民税はさらに上がります。
1年目は1~3月に給料がなく、1年分の年収がフルで出てないからです。

因みに住民税が発生するのは2年目の最初からではなく、6月からということも覚えておきましょう。
税年度が6月区切りなので間違いではありません。

総務の人めちゃめちゃ聞かれるんだろうね

ぶちギレ寸前だと思うから聞きに行かないようにね

1-2 長期の苦境

貯金と言うとこちらのイメージの方が強いと思います。
これからの先行きの見通しが暗いので、それに備える必要があるということです。

少子高齢化が進むことで税負担や社会保険料はどんどん高くなっていきます。
その一方で人口減少で市場がどんどん縮小していくので、給料はどんどん下がっていきます。

外国は経済成長してくから、物価は上がってく可能性が高いしね

つまりトータルで見て家計の収支は悪化の一途ということです。
その悪化に抵抗するためにも投資などでインカムを増やす必要があります。

今からする貯金はそのための軍資金ってことだね

2 なぜ先取り貯金なのか?

色々と使いたいことが盛りだくさんなのに、なんで最初に貯金を確保しなきゃいけないのかと思う人もいるかもしれません。

色々やりくりして残った分を貯金するんじゃダメなの?

貯金のやり方には大きく2つあります。
残ったお金を貯めるやりくり貯金と、先に貯める分を確保する先取り貯蓄です。
何となく貯金って言うとやりくり貯金のイメージが強いかもしれません。

この方法の信者の多さが貯金できてない人の多さに現れてるよね

残念ながらやりくり貯金ではほとんどお金を貯めることはできません。
その原因になるのがパーキンソンの法則というものです。

【パーキンソンの法則とは?】
ニーズはリソースを使いきるまで膨張する人間の心理の特性のこと

まだ余裕だと思ってたら遅刻ギリギリとか、空間が広いほどモノが多くなるとかもこの影響です。
このようにお金だけじゃなく生活のあらゆるところに影響を及ぼしています。

つまり使い始める前に貯金する分は確保しとかないといけないってこと

「余ったら」って淡い期待は叶わないのね

3 なぜ初任給のタイミングが重要なのか?

最初っから先取り貯金なんてしなくてもって思う人もいるかもしれません。

・自由になるお金を十分に楽しんでから
・2年目に住民税がかかるようになってから などなど

その気になればいつでも貯金できるというのは、たぶん全人類が思ってることだと思います。

しかしこの甘い予測はほぼ確実に打ち砕かれることになります。
人は一度手に入れた生活レベルを手放すことが出来ないからです。

保有効果とか授かり効果って言われる心理効果の影響ね

これは自分の持ってるものの価値を過剰に高く見積もってしまい、手放せなくなる性質です。

あー、たまにこんなん誰が買うねんって高い値段でメルカリに出品してる人とかいるよね

この効果はモノだけでなくライフスタイルや生活水準にも及びます。
週末のカフェ通いやサブスク、仕事中の缶コーヒーですら変えられません。

貯金のためにムダな出費を洗い出してって言われても何も削れないんだよね

つまり生活レベルは上がってく一方ってことか…。

まとめ

まず初任給で先取り貯蓄の習慣をつけるところから始めましょうということについてでした。

貯金の必要性については言うまでもありませんが、短期的に住民税の影響で家計がマイナスになる可能性に備える必要があります。
また長期でも家計の収支の悪化が予想されるので、今から投資資金などを用意しておく必要もあるでしょう。

また先取りすべき理由についてはパーキンソンの法則が関係しています。
やりくりしようとも貯金分が余ることはほぼないので、先に確保しておかなければいけません。

そして最後に初任給からやるべき理由についてですが、これは保有効果の関係です。
一度手にしてしまったものは手放すことができないので、後から捻出しようと思っても手遅れになってしまいます。

最後に先取り貯蓄を効果的に実践する方法を紹介します。
オーソドックスな方法として以下の3つがオススメです。

・貯金用口座 ・財形貯蓄 ・投資

給料の振込口座を2つ以上指定できる場合は、先取り分を貯金用の口座に振り分けてしまうのが簡単です。
指定できない場合も定額自動送金などのサービスを活用すれば実践できます。

また財形貯蓄も古典的ですが、先取り貯蓄の実践方法としてはポピュラーな方法です。
手続きが少し面倒でも強制力があるのも評価ポイントです。

少しイレギュラーですが、いきなりiDeCoやNISAで投資しながら資金を貯めていくという方法もあります。
特にiDeCoの場合は引き出しできないので、強制力を持たせる意味でも効果的です。

社会人になったタイミングはピンチでありチャンスでもあります。
入ってくるお金の桁が変わり、金銭感覚がリセットされるからです。

ここでトチると浪費家計にまっしぐら

あればあるだけ使ってしまうと説明しましたが、逆に無ければ無いなりにどうにかなります。
つまり大きめに貯金額を設定することができるのです。

めちゃめちゃ貯金体質の家計を作ることもできるってことだね

ムリは続かないので、現実的な範囲で先取り貯蓄額を設定してみましょう。
てなとこで。