【離脱防止】ブログの大原則|見やすい読みやすい文章の書き方

ブログ文章のライティング
このページで学べること

・ブログ読者の特性

・センスの要らない簡単だけど効果の高いライティングのコツ

・これからのブログに求められるもの

ブログを始めて数か月もすると、SNSだけでなく検索サイトからの流入も増加し始めます。

Googleサーチコンソール(通称サチコ)やGoogleアナリティクスでブログにアクセスしてくれた人の行動分析ができるように。

そこで多くのブロガーを悩ませるのが、離脱率

ブログ内でのユーザーの回遊を示す「滞在時間」が延びず、「直帰率」が高いという問題です。

サイトにいる時間が短いということは、アドセンス広告のクリック確率も下がりますし、アフィリエイト商品の成約に繋げることもできません。

そう、いくらパッションを注いで書いても、読まれない記事は存在しないも同然なんです。

読まれる記事にするには①興味を引きつける文章を書くことと②読むのが嫌にならない文章を書くという2つが重要。

①はかなり高度なライティングのテクニックが必要ですが、②は気を付ければ誰でも出来る簡単なものです。

このページでは②にフォーカスし、文章の書き方について解説します。

このページの信頼性

・運営するブログで直帰率8%、平均滞在時間37分52秒という数字を記録

・文章の専門家ではないぼくが実践できた方法

1 ブログの読者を知る

「ブログを書く」というアウトプットだけが目的なら、思いのままに書いても問題ありません。

しかしアクセス数やアフィリエイトの成約というアウトカムを求めるなら、読者のことを知る必要があります。

本業も副業も基本は同じ。それは顧客の視点を持つことです。

1-1 「見てる」けど読んでない

まずブログの読者の特徴を理解しましょう。

彼らはブログを見てはいますが、読んではいません。

自分がネットの記事を閲覧している時のことを思い返せば分かると思いますが、流し読みです。

もはや単なる流しでしかないことも

本のように1行ずつ丁寧に読んでくれる人はかなりの珍獣。

つまり丁寧に読まなくても内容が入ってくるぐらいの文章じゃないといけないということです。

でもそもそも何故ちゃんと読まないの?

1-2 ブログはタダだから

ちゃんと読まれないのは手に入れるためのコストがかかっていないからです。

人間は希少なものや苦労して入手したものに魅力を感じる性質があります。

そのためお金というコストを払って買った本は重要な情報だと思いやすく、しっかり読む傾向があるということです。

一方のブログはネットを開けば無料で読めるのでありがたみを感じない、つまりじっくり読むモチベーションが最初からありません

ブログで知識を発信するほどの物知りということは読書量も多いことでしょう。

そういう人は知らないうちに自分が読んだ本のような文章の書き方が癖になってしまいがちなので要注意です。

不思議な話ですがお金がかかってない時点で本より不利なので、その本と同じ土俵(文章)で戦おうとしてはいけません。

2 パッと見のビジュアル

まず1つ目のポイントがパッと見た時のビジュアル・印象を良くすること。

文章なので中身が大切なのはもちろんですが、ユーザーが流し読みしかしない以上、ビジュアルへの配慮がかなり大事です。

2-1 漢字に注意

ビジュアルを最も損なうのが「漢字」。

漸進性過負荷理論とは…

これを見ただけで読む気が失せませんか?

漢字は複雑な構造をしているので、認識するのにちょっとした労力が必要になります。

そのちょっとした労力が離脱を招く原因です。

ザックリした基準ですが、経験的に5つ以上漢字が続く表現は読むストレスがかかります。

理論のように名前が決まっているものは仕方ないですが、なるべく漢字を連続させない表現に言い換えましょう。

以下のように頻繁に登場するフレーズの言い換えバリエーションを持っておくと便利です。

言い換えのバリエーション

①漢数字(一、二、三…)をアラビア数字(1、2、3…)にする

②漢字である必要がない言葉はひらがなにする

③カタカナ言葉に置き換える

④熟語をかんたんな表現にする

⑤なくてもいい文字を削る

2-1-1 アラビア数字

これは説明するまでもありませんね。

アラビア数字とは1、2、3、4、5…という表記です。

漢数字より圧倒的になじみがあるので、文章が読みやすくなります。

ただし「一旦、再三」などのようにアラビア数字に置き換えると意味が通じなくなる言葉もあるので注意してください。

2-1-2 ひらがなに変換

これは意識しないと難しい…。

簡単に変換できてしまうので、つい漢字だらけになってしまいます。

以下のような言葉は置き換えが可能です。

・結構→けっこう

・普通→ふつう

・簡単→かんたん

・何故→なぜ

2-1-3 カタカナに変換

これもちょっと難しいですが、英語にするだけです。

・簡単→シンプル

・要点、重要など→ポイント

・種類→バリエーション

・確認→チェック

これプラス、日本語のままカタカナに置き換えるという方法もあります。

・抜群→バツグン

・断然→ダンゼン

・駄目→ダメ、NG

・有り、無し→アリ、ナシ

2-1-4 簡単な言葉に変換

これも文章を簡単にする方法です。

ビジュアルだけでなく、文章自体も平易なものにできるので一石二鳥。

・極力→できるだけ

・同様→同じ

・頻繁→よく

・相当→かなり

2-1-5 不要な言葉は削る

実はあってもなくても意味が通じる言葉もけっこうあります。

そんな言葉を入れてるせいで漢字が増えてしまっているなら削りましょう。

・栄養素 → 栄養

・広報活動 → 広報

・営業利益 → 営業益または利益

紹介したのはあくまで一例ですが、こんな風に変換することで読みやすさが大きく変わるので、前後の言葉とのバランスで上手く使い分けましょう。

特に漢字は読む労力が大きいですが、ひらがなやカタカナが連続する文章も読みにくいのは同じです。

漢字を置き換えたのと同じ発想で、なるべく同じ表記が続かないように工夫しましょう。

2-2 画像の差し込み

ひらがなでも英字でも文字を読むには大なり小なり労力が伴います。

いくら表記のバランスに配慮しても、文字だけを読み続けるのはかなり辛いものです。

それに対して図や画像はパッと見でその内容を理解できるだけでなく、文字を読む中休みにもなります。

頻繁に掲載すると逆に鬱陶しいですしサイトも重くなるので、項目ごとに1枚くらいで十分です。

もちろん内容に全く関係のない画像というのは論外なので、ピッタリの画像がない場合には無理に入れる必要はありません。

補足や予備知識などをボックスや吹き出しなどにして、長い文章を断ち切るのも重要です。

3 具体的な文章の書き方

パッと見のイメージの次は肝心な文章の中身です。

一見読みやすそうに見える文章でも…

・何かが日本語が気持ち悪い
・何を言ってるのかわからない

これではすぐに離脱されてしまいます。

そうならないためにもありがちなNG文章を知ることが重要です。

ポイントは大きく分ける以下のと2つになります。

①単調な表現・文章を避ける
②複雑な文章構造にならないように注意する

3-1 単調な語尾はNG

同じ語尾が続く文章はリズムが悪く、読んでいて気持ちが悪いので離脱の原因になります。

例えばこんな感じの文章。

○○は大きな問題です。
そのために××が非常に重要です。
それは~~だからです。

小学生の作文みたいですよね?

こんな文章にはならないわ!

そう思う人は多いでしょうが、こういう下手な文章を書く人は大人になっても結構いるものです。

仕事しててもよく見かけるよ

特にブログは一方的に話す形なので「~です。~ます。」だらけになりがちです。

そうならないために便利な語尾のバリエーションをいくつか持っておきましょう。

3-1-1 語尾のバリエーション

ぼくが実際に使っている語尾のバリエーションを紹介します。

①です
②ます
③でしょう
④体言止め

この記事でもこれらを使い分けて、文章が単調にならないようにしているのでチェックしてみてください。

これだけバリエーションがあれば同じ語尾が連続することはほぼあり得ません。

とくに名詞で文章を切ってしまう④体言止めはかなり便利だよ!

もちろん語尾を変えると主語と目的語の位置を入れ替えるなど、文の構成を変えないといけないこともあります。

ただそこまで大きな改造にはならないはずなので安心してください。

3-1-2 注意点

ちなみに語尾は何でもいいわけではありません。

バリエーションのつもりで使っていると文章の信用度を下げてしまうものがあります。

それが断定しない表現です。

×「~と思います」
×「~と考えられます」
×「~かもしれません」

人間は権威を重視するという傾向があります。

断言は自信に、自信はカリスマ性に繋がり、そしてカリスマ性はそのまま権威性です。

逆に断定しない表現は権威性をブレさせてしまいます。

自分の考察を述べているところではアリですが、事実を説明しているパートには入れないようにしましょう。

なるべくなら自分の意見も断言したいけどね

曖昧さを避けたいからと言って極端に「~すべき」「~であるべき」と展開し続けるのも押し付けがましく嫌われます。

要はメリハリとバランスってことです。

3-2 文章はシンプルに

読書家や文章が上手い人は、他人から見ると言い回しが難解で読みにくい文章を書いてしまいがち。

ですが読みやすい文章かどうかは言い回しの上手さではなく簡潔さです。

ポイントは2つだけ。

3-2-1 接続詞を多用しない

今やブログへのアクセスはほとんどが画面の小さいスマホからです。

いくら漢字を少なくしても、1文が長いと改行が多くなって文字がゴチャっと見えてしまいます。

1文の長さで特に注意すべきは接続語です。

「~なので」「~ですが」などを多用するとどこまでも文章が伸ばせてしまいます。

結果的に書いている本人すら途中で迷子になってしまってる例も少なくありません。

「○○ので、××ので~」と連続する気持ち悪い文章になることも…

さらに最近は文章を読むのが下手な人がかなり増えています。

そんな読みベタな人たちが流し読みしかしないのであれば、ちゃんと完結している文であっても長ければ意味を読み解くことは出来ないでしょう。

3-2-2 羅列は慎重に

接続にも似ていますが、例示する時の羅列も要注意です。

文章が長くなって構造が分かりにくくなるだけでなく、漢字が密集してビジュアル面にも響く場合があります。

①羅列される要素の1つ1つが長いパターン
○○する際には××に注意するだけでなく、△△に不備がないかチェックすること、不足している~~がある場合には□□に報告すること、集計完了後10日以内に結果を担当までメールまたは紙で提出すること、メールの場合はPASSを設定することを忘れない。

②単語の羅列
筋肉の発達にはトレーニングの重量、回数、速度、頻度、栄養、休息が重要である。

①は何が言いたいのかよくわからず、②は漢字が多くて読みにくいと思ったはずです。

しかし羅列しなければいけない状況もあるでしょう。

そんな時に使えるのがリストや箇条書きです。

①の場合
○○の業務フロー
1.××に注意する
2.△△の不備がないか確認する
3.~~が不足する場合には□□に報告する
4.集計完了後10日以内に担当に提出する(メールと紙いずれも可)
5.メールで送付する際にはPASSを設定する

こうすることでかなり読みやすさが改善されます。

3-2-3 カッコ使いはなるべく避ける

補足をカッコで文章の途中に差し込むのは読みにくさの原因になります。

哺乳類(イルカやクジラを除く)は基本的に陸上(主に平地)で生活している

ものごとの例外などを補足するために使われることが多いですが、これはスムーズに読めないので離脱の原因になります。

対策1 吹き出し

どうしても補足がしたい時の解決策が吹き出しの活用です。

サイトのアイコンやイラスト、フリー素材サイトから人の画像をもってきてそれに補足してもらうという方法。

文章をシンプルにできるだけでなく、視覚的にも画像の挿入と同じような効果が期待できます。

対策2 ボックス

ただし吹き出しでは一言、二言くらいが限界です。

あまりにつらつらと喋らせてしまうと本文と何も変わらなくなってしまいます。

長くなってしまう場合にはトピックや枠線を使ったボックスで別に解説する方法がオススメです。

トピックボックスは使用してるテーマによっては無いかもしれませんが、簡単なコードで差し込めます。

アイコンなどを使って内容の分類を表示できるので視覚的な理解にも効果があるので余裕があればやってみましょう。

注意点とかチェックポイントとかね

4 基準は中学生

あなたが解説する分野について全く知識のない人が0から読んでも分かるような内容でなければいけません。

難しいことを難しい言葉で説明する学者や政治家のような専門家は凡人です。

それなら教科書を読むのと大差ありません。

難しいことを理解し、簡単な言葉や分かりやすい例えに置き換えて説明できる人が本当に賢い人です。

文章を書く基準としてよく言われるのが中学生レベルで分かるかどうか。

難しい表現は理解できないですし、長い文章や漢字の多い文章は読んでくれません。

そしてあなたが解説する分野についても恐らく素人なので、ブログの読者の想定としてはピッタリです。

中学生でも分かるように簡単でかつ見やすい言い換えができないかを常に考える癖をつけるとブログのライティングがかなり上手くなります。

ちなみに漢字をカタカナ語に置き換える方法を解説しましたが、無理にカタカナ語にしようとして意識高い系のような文章になるのはNGです。

スキームとかロジックとかね

ニュアンスを伝えるには便利な言葉なので、良いフレーズが見つからない時についこういう表現に逃げてしまいます。

分かる人にだけ分かればいいならそれで十分ですが、ブログの目的はそうではないはずです。

言葉で仕事をしようとする以上、言い回しのスキルを習得する努力も惜しんではいけません。

5 SEOばかりに熱中してはダメ

ブログはまず認知してもらうことが大事なので、SEO(Serch Engine Optimization)すなわち検索順位を上げることにブロガーは熱心になります。

その最も簡単な方法がキーワードの配置です。

何について書かれた記事かをGoogleのAIに認識させるため、検索順位を上げたいキーワードを頻繁に、かつなるべく文の頭に持ってくるようにと言われています。

ただこれをライティングの中心にしてしまうと文頭=主語で固定されてしまうので、おのずと語尾も単調になり読む気が失せる文章になりがちです。

検索順位は上がるかもしれませんが、ユーザーの離脱は多くなります。

Googleの最終目標はユーザーが検索している目的を完全に理解すること、すなわち人になることです。

その「人」がほとんど読まないページをGoogleが評価するわけがないので、すぐに順位を落としてしまうでしょう。

SEOは重要ですが安易な方法に逃げるのではなく、コンテンツの充実というユーザーの満足度のアップを優先することオススメします。

将来的にはこのことがGoogleの評価とも一致する日が来るはずです。

まとめ

だれでも出来るブログの文章のコツについて解説しました。

人を惹きつける巧みなコピーライティングに憧れる人が多いですが、実はこれにはかなりのスキルを要します。

それに比べて読みやすいよう文章の体裁を整えることは誰でも出来て、かつ非常に効果的な対策です。

本と同じ土俵で戦ってはいけない、これは裏を返せばブログにしかない強みがあるとも考えられます。

ラフな言い回しや画像、吹き出し、動画などをフル活用して彩りを出せる点で、本よりも読んでもらいやすいメディアになれる可能性を秘めています。

ちなみに漢字、ひらがな、カタカナ、英字表記の割合が人に与える印象まで細かく気にする人もいますが、ブログでは現実的ではありません。

良質なコンテンツを書くことはもちろん大事ですが、ページの数が重要なのもまた事実。

細かいことまで気にしていては一向に先へは進めません。

時間は限られているので、1文の中でのバランスを考えるくらいで十分でしょう。

さらにSEOに熱中し過ぎるのも考えものです。

Googleのアルゴリズムの進化はめまぐるしいもので、小手先の手法などすぐに通じなくなります。

長期の視点でユーザーの役に立つ有益で読みやすいコンテンツ作りを目指しましょう。

てなとこで。