【生産性ゼロ】愚痴は非効率の塊|今すぐやめるべき3つの理由

飲みの席で最初はただ楽しく飲んでても会が進むに連れて愚痴っぽくなる人って多いですよね。

かく言うぼく自身もかつては酔うと愚痴っぽくなりがちでした。

でも朝から前日の愚痴を言ってる職場のスーパー不平不マンを見ている内に気付いたことがあって、そこから自分はやめようと思ったのです。

そもそも最近はお酒自体飲まないんだけどね

愚痴をストレス発散の一手段だと思っている人が多いですが、そうでもないどころか逆効果だからです。

そんなとこで今回は、愚痴はやめましょうってお話です。

1 愚痴が生む負の感情の伝播

愚痴の最も悪しき部分は、負の感情が愚痴を言ってる本人に止まらないということです。

愚痴の多い同僚は几帳面で気が付くタイプってのもあって、周囲の社員の一挙手一投足が気になるよう。

ぼくが退勤した後にあったあれこれを朝から怒り交じりで報告してくれます。

とは言えそんな細かいことまで気にならない身からすると「へー」って感じで聞くだけでした。

ところが、朝から愚痴を聞く生活が続く内に、何だか自分までイライラしてることに気付いたのです。

同僚の不平不満・愚痴にあまり共感するところがあるわけじゃないので、内容にイラついてるわけじゃなさそうです。

では何故か?それは同僚のイライラしてる負のオーラ・感情がぼくにも伝染ってしまったのです。

最初は何に対してというのは無かったのですが、徐々にその愚痴の対象である社員に対して自分もイライラしたり気が立ちやすくなっていました。

「毎朝こんな話になるんだからこの人をイライラさせるなよ」といった感じです。

怒りの感情は認知負荷が高く頭の働きを圧迫しますし、アンガーマネジメントも難しく、よりイライラしやすくなってしまいます。

そのイライラを朝から周囲にばらまく同僚は会社全体の効率・能率を下げるガンみたいな存在ということです。

因みに感情の伝播については研究でも実証されています。

愚痴を言ってスッキリストレス解消になったと勘違いしてる人もいますが、実はこれは勘違いです。

リフレッシュにならない上に様々なマイナスがあるので、以下ではその問題点を紹介していきます。

2 生産的でなくリスクもある

同僚と飲み会に行けば、会社とか上司への愚痴とか不満・悪口で盛り上がるという人もたくさんいるでしょう。

でもそれ、まず全く楽しくないし、かつ生産的な会話とは言えません。

傍から見れば、会社で素面の時に行動したり意見する度胸も能力もない者同士のただの傷の舐め合いにしか見えません。

しかも(愚痴だけの繋がりをそう呼んでいいのか疑問ですが)信頼していた相手がそれを上司に報告してしまう可能性も考えられます。

よく考えたらノリノリで文句を言ってるのは自分だけで、相手は「そうだよね~」とかしか言ってないなんてケースもあるでしょう。

シンプルに愚痴や悪口が苦手で乗り切れないだけかもしれませんが、後々になって不利になることを喋らせようとしてるのかもしれません。

昔ほどゴリゴリな貶めあいや出世競争はないでしょうが、可能性が全くないわけじゃないです。

シンプルに近くの席にいた誰か他の人に聞かれてしまうリスクもあります。

3 イライラが長期化してしまう

愚痴ることでイライラの感情が長続きすることにもなります。

脳の記憶には動作記憶という仕組みがあり、これは手足などの動作を伴うアウトプットをすると記憶に定着しやすいというメカニズムです。

この動作には喋りも含むので、愚痴によって怒りが記憶に固定されやすくなり、いつまでもイライラすることになります。

本来なら嫌な経験や不安などといったネガティブな感情や記憶は睡眠中に整理され、忘れてしまうものです。

「寝たら忘れる」というのは現実にあるんだよね

しかし愚痴という具体的な行動に移すことで長期記憶に固定されてしまうと、要らないものと判断してくれません。

次の日になってもふと思い出したりしやすくなってしまうのです。

いつまでも同じことに怒りを感じ続けるため、新鮮な気持ちで愚痴が言えてしまい、さらに長期記憶になっていくという負のループに陥ります。

4 異性に嫌われる

直感的にも愚痴っぽい人はモテないってのは分かると思います。

これは研究でも実証されてて、浮気性や貧乏を押さえてモテない特徴堂々の第1位が「怒りっぽい人」です。

感情の波が大きい人は異性から好かれません。

愚痴を穏やかに語る人はまずいないし、負の感情の伝播もあるから、自分をネガティブな感情にする人と一緒にいたいとは思わないのでしょう。

異性のタイプでよく言われる「優しい人」というのはこれの裏返しと考えられます。

すなわち「怒りっぽくない人」が良い、というのが本音なんじゃないかと思うわけです。

最近「優しい人」に代わって定番になりつつある「余裕のある人」とかも恐らくはこれの裏返しでしょう。

もちろん「経済的に」的な意味を含む場合もあるんだろうけど

いずれにしても自分が怒っていることをオープンにするのは異性関係から見ても好ましくないってことです。

因みに負の感情の伝染については研究でも実証されていて、最近ではそのことを認識してる人も多くいます。

つまり愚痴や悪口を言ってマイナスオーラを放ってる人は、異性に限らず敬遠される存在になりつつあるということです。

まとめ

愚痴を言うべきではない理由について解説しました。

ネガティブな感情は周囲の人に伝染しやすく、イライラを周囲に放出するのはシンプルに迷惑な存在です。

幸せのシェアは嬉しいですが、怒りのシェアは願い下げですよね。

ネガティブな感情を打ち消そうとすると、その6倍程度のポジティブが必要になるって研究もあるくらい罪深いものです。

しかし日々不満やイライラは募るもので、どうすれば良いか悩んでしまうかもしれません。

抱え込んで熟成させてから外に吐き出すんじゃなくて、その場で本人に伝えた方がよっぽど建設的でしょう。

もちろんあくまで理性的にアサーティブに伝える方法を心掛ける必要があります。

組織やコミュニティのガンにならないためにも怒りは発生した時に解決するか、アンガーマネジメントを心掛けて消え去るのを待つか。

アンガーマネジメントでは、基本的に怒りの感情は6秒でかなり薄まると言われています。

愚痴というのは忘れかけたことをわざわざ掘り起こして記憶に定着させる作業と言っても過言じゃありません。

なるべく非生産的・非合理的なことはしないようにしたいですね。

てなとこで。