イケメン・美人の人生は本当にイージーか?|恵まれた容姿のメリット・デメリット
みなさんはイケメンまたは美人でしょうか?ぼくはというと…雰囲気だけは頑張ってます。
「※ただしイケメンに限る」とか「イケメンじゃなかったら許されない」とか顔が美形な人って優遇されてるイメージあります。
しかし一般的なイメージほどホントに人生全体でそんなに有利になるんでしょうか?
自分はイケメン(美人)じゃないから利点を知ったところで何の得にもならない、と思うかもしれません。
ただ敵(?)がどういう戦い方をするのか知っておくのは今後美形を相手にするときに役立つかもしれないですよね。
相手にするってどういうマインドよ?
行動経済学や心理学、脳科学的な知見も交えつつですが、持論満載なので話のネタ程度にでも見てもらえればといった感じです。
そんなとこで今回は、美形の生体についてのお話です。
イケメン・美人ほど収入が高い?
有名な研究ですが、男女とも美形に分類される人はその他の人に比べて生涯年収が高くなると言われています。
顔がいいから出世させるなんてことはあって欲しくないし、そこまで単純じゃないはずです。
納得のいく理由を考えると、まず何をしても肯定的なフィードバックを受けてくることが多かったと考えられます。
そのため美形たちは自分の発言とか行動に自信を持ちやすいということです。
プレゼンにせよ交渉にせよ自信を持ってする人の方が好感触なのは間違いない。
結果的に業績が伴って収入が上がるのではないかという関係性の推測です。
イケメンは正義?脳の誤作動
自信の有無が年収に影響を及ぼす可能性はもちろん否定できないし、たぶん多少なり影響しているはずです。
しかしそれより直感的かつ無意識な判断がイケメンに有利に働いているという可能性が示唆されています。
それが美しさを判断する脳領域が物事の正否を判断する領域と同じだということです。
イケメンを見ると物事を正しいと判断する時と同じようなポジティブ反応を示します。
つまりイケメンが言ってることに納得させられやすい(美しい≒正しい)ということ。
これは行動科学の領域ではハロー効果としてよく知られているものです。(ハロー=後光)
見た目など分かりやすく優れた特質が1つあると、その他の部分も優れているように感じさせることが出来ます。
結果的に説得や営業が上手く、業績、収入に好影響が出るって関係です。
言ってることが正しく聞こえやすいって汎用性の高いすごい能力ですよね。
吊り橋効果にもイケメンの影あり
橋の揺れによる心拍数の上昇を恋と錯覚するという吊り橋は有名なので知ってる人も多いでしょう。
但しこの吊り橋効果にはあまり知られていない裏話があり、これにも美形が絡んでいるので紹介しておきます。
舞台は揺れによる脈拍の増加を恋と錯覚するかを検証する実験で、平地の場合との対比を行いました。
まず本家の実験では吊り橋は男女で一緒に橋を渡るのではなく、男性の被験者が1人で渡ります。
そして吊り橋の上にアシスタント役の女性が立っていてアンケートを書いてもらった上で「実験の後で何か問題があれば」と連絡先を渡されます。
そして渡された連絡先に電話してくれば、恋を錯覚したということです。
結果は揺れが大きい橋ほど連絡した男性が多くなりました。
ただそれはアシスタント役の女性が美人だった場合にのみだったと言います。
つまりこれも「※ただしイケメンに限る」ということで、相手の好みに限らず恐怖のドキドキを恋と錯覚させられるわけじゃないんですね。
やや辛辣ですが、小細工でどうこうしようとするより、もっと別のところ頑張りましょう。
イケメンの弱点
美形の利点ばかり強調してもしょうがないからイケメンの弱点を考察してみます。
あくまで考察なのでぼくの私見ばかりですが参考までに。
①チャラく見えがち
まず容姿が良い人は結婚相手として考えられにくい傾向があります。
交友関係が広くて人当りもいい。そして異性からのアプローチも多いとなるとどうしても安心感を得にくい存在になってしまうのです。
となると恋愛関係までは良くても、結婚となると対象として敬遠されやすい可能性があるということです。
まあ結婚を考えていない人も増えてきてるので、あまりデメリットでもないんじゃない?って人もいるかもしれません。
②親切に見えない
何か秀でたものがある人が人格的にも優れていると、いいギャップで評価が跳ね上がりやすいと言われます。
逆に言うと顔を含めて何か能力に恵まれている人は人格面に難があっても仕方ないというように中身が割り引いて見られやすいのです。
こと恋愛においては顔よりも親切心(Kindness)の方が重視されます。
放っておくと勝手に親切じゃなさそうって評価を下されて、チャンスを逃しやすくなるってことです。
結婚にたどり着きにくいって話をしましたが、恋愛においても「ただいるだけでモテる」なんてことはありません。
③顔だけじゃゴールできない
特に男性は顔だけで何かを成すことは出来ないことがほとんどです。
マラソンで例えるならイケメンは20㎞地点からスタートできるポジションと言えます。
だから何もしなくてもハーフマラソンくらいなら完走できる人ってことです。
ただここに胡坐をかいて1歩も走らなければ0m地点から地道に走ってフルマラソン完走する人にも勝てません。
顔の良さにかまけて親切心とか他の大事な能力を磨くのを怠ればそれまでの人間に留まってしまうってことです
未だに「妻を養ってやる」思考の古いタイプの男は生き残ってます。
そのため女の人の場合は美人なら後ろから走ってきた男が台車に載せてそのままゴールまで押してくれることがあるかもしれませんが…。
④落差が大きくなる
イケメンの言ってることは正しく聞こえやすいという説明をしました。
これはハロー効果の影響ですが、それは相手の勝手な想像の中に留まる場合にのみ有効です。
能力を具体的に出す場面、例えばテストやスポーツなどではイメージと現実の間にギャップが生まれる可能性もあります。
職場ではカッコイイ人とプライベートで会ったら私服がダサくて幻滅した、的なエピソードはよく聞きますよね?
このように相手の期待やハードルが徒に上がる分、期待に応えられなかった場合の落差が普通の人より大きくなります。
期待に応えられても「やっぱそうだよね」くらいにしかならず、ギャップで評価を上げることも困難です。
具体的な比較の場に晒されなければ有利なままで居られますが、そうではない場合は全方位に意識を配らなければならず、意外と苦しいのかもしれません。
まとめ
美形に関する考察でした。
特殊能力といってもいいくらいのメリットを持っているイケメンだけど、そうイージーなことばかりでもなさそうです。
美形な容姿が証明するのは遺伝病リスクの低さ(左右のパーツサイズ、配置のバランスから)。
子孫を繫栄させる優秀さという点について言えば、結婚相手として美形な人を選ぶのは合理的です。
とは言え徐々に理性が台頭してきて、そういう本能的な判断だけでパートナーを選ぶ人も減ってきてるような気もします。
また顔のハロー(後光)効果は非常にインパクトが大きいので、とんでもない買い被りをされてる人もいます。
ほんとに買い被りに負けないほどの能力があればいいですが、意外と運動音痴とかだと落差がフツメンよりかなり大きいです。
ハードルを上げられっぱなしの人生って結構大変かもしれないですね。
てなとこで。
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