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宝くじ当選者は幸せになるか?

年末はセール、クリスマス、お歳暮など何かと要り様で「もう少しお金があれば…」って心理に陥りやすい時期。
そんなタイミングを見計らっての年末ジャンボ宝くじ、狡猾な戦略ですね。
皆、何億円もの当選と潤った生活を夢見て宝くじを購入するわけだけど、実際にそんな高額が当選した人たちは当初の見立て通り幸せになるのか?
そんなとこで今回は、宝くじ当選で幸せになれるのかというお話です。

無理

結論先出しで行くと宝くじ当選で幸せになるのはほぼ無理です。
宝くじ当選者をめぐる事件は世界中で後を絶たない。
親類縁者、友人からたかられるとか、投資銀行から怪しい投資まで誘いが立て続けに来る、命を狙われるっていう簡単に想像できるデメリットを割り引いてもです。
幸せは定量的な指標じゃないからお金みたいに目に見える指標に頼りがち。
もちろん個人差はあるけど、統計的に見て前に紹介した通り、お金と幸せは結びつきません。
なので宝くじでかなりの高額に当選したとしても幸せとは限りません。

悪銭でも身につく?

慎ましい生活を送ってる人であれば、「ほとんどは貯蓄に回して、毎月少しだけ贅沢するくらいにして…」と当選後の生活を想像します。
湯水の如くパーっと溶かしてしまうことなんて自分はしないと思うでしょう。
でも実は金銭感覚って他の性格なんかに比べると簡単に変わりやすい価値観なんです。
当たる前はそう思っててもその通りに実行できる人はまずほとんどいません。
そうなると生活水準は否応なしに、しかも一気に上がります。
プライスレスな幸せを手放して一気に物質主義の世界へ。

慣れとともに幸せは消える

高水準の贅沢にもいずれ慣れてしまいます。
ヘドニックアダプテーションといって、いい状況にも悪い状況にもいずれ順応して、喜びも苦痛も感じにくくなるという心理特性です。
高所得者が更なる金儲けを目指すのは、同じ水準ではいずれ慣れが生じて幸せを感じにくくなるからです。
実力の伴う実業家ならこれができるから救われます。
しかし宝くじ当選者の苦しいところはその高額なお金に実力が一切伴ってないこと。
だから宝くじ当選者は自力で水準を上げてくことができません。
我々一般人から見れば金持ちで幸せそうに見えるけど、慣れてしまえばなんてことはない。
慣れるに従って幸せが逓減していって、最終的には幸せを全く感じなくなります。

宝くじは国営で公正?

高額当選を果たしても幸せにはなれないって先に説明してきたけど、そもそも宝くじで当選する可能性自体が低いから、お金の使い方として正しいとは言えません。
競馬とかパチンコって何か怪しい感じなのに比べると国営宝くじってさも公正な感じがする。
でも仕組みを見るとそうとも言えない。

宝くじならパチンコ

ところで「この事業は宝くじの収益の一部が使われています」っていうCM広告を見たことがあるでしょうか?
宝くじのお金で運用益が出てるわけでもないのに何故こんなお金ができるのでしょう?
実はこんな余分なお金は存在しません。
集まったお金の50%近くを胴元の国が差し引いて作ってるお金です。
つまりみんながプールしたお金をそのまま分け合うんじゃなく、半分を持ってかれた残りを買ったみんなで取り合う構図。
期待利得で計算すれば単純に50%以下。
パチンコとか競馬なら70~80%だから一見怪しいこっちの方がまだまし。
いかにも正義って仮面をつけて相当あくどいことをやってるわけ。

まとめ

季節柄、宝くじについてお話してみました。
お金と幸せがリンクした(すると思い込み)始めたところから追加的にお金が増えないと幸せを感じ続けられなくなります。
その価値観を生みやすい上、自力でお金を追加できる実力のない当選者は幸せにはなれないと言えます。
そしてそもそも当選する確率(期待リターン)があくどいイメージのあるギャンブルよりもかなり低い。
「無知はコスト」って言葉もあり、宝くじは「愚者のみが払う税金」とも呼ばれます。
宝くじ収益の半分が公共事業に回されている構図からして、単純に宝くじを買った金額の半分が税金に相当するということで言い得て妙。
形が変わるだけであんなに憎んでいる税金を喜んで払うってなんとも人間は不合理な生き物ですね。
「夢を買う」なんて言う人もいるけど、そうやって夢を提供してもらわないといけないってのも心が貧しくてそもそも幸せになる素質が無いのかもしれない。
てなとこで。

参考文献

センディル・ムッライタナン/エルダー・シャフィール(著) 早川書房