倹約と節約は違う?貯金するために必要なマインド【ポイントは満足度と価値観】

皆さんは「お金を貯める方法」と聞いた時、どんな手段を思い浮かべるでしょうか?

貯金は収入から支出を引いた残りなので、収入を増やす支出を減らすかのいずれかしかありません。

収入の増加を自在にコントロールできる人は少ないので、たいていの人が選択するのは支出のカットです。

なので日ごろから節約や倹約を心掛けることが、身近でかつ現実的な対策と言えます。

ところでこの節約と倹約、意味を混同して使ってる人がほとんどじゃないでしょうか?

しかし実はこの2つには明確な区別があり、マインドとしても似て非なるものです。

節約も大事ですが、実は倹約こそ貯金するに当たって皆が身に着けるべきマインドだとぼくは考えています。

そんなとこで今回は倹約についてのお話です。

何度も浪費を繰り返してしまう2つの原因

貯金の大敵は何と言っても繰り返される浪費です。

ムダなモノ、余計なモノにお金を使い続けていれば、いつまでたっても貯金に回せる余力は大きくなりません。

節約をするとなると、手っ取り早く柔軟性のある食費などに手を着ける人が多いですが、過度な食事の節制は健康を害します。

資産と負債についての記事でも解説したとおり、健康は人が持つ三大資産の1つであり、それを自ら棄損するのは非常に不合理です。

ムダな消費を削るには、そんな消費をしやすい状況や理由を知り、避けることが根本的な対策になります。

ではなぜ人はそんな浪費をしてしまうのか?その原因は大きく分けて2つあります。

1つ目が「自分の持っているモノに目を向けられていないこと」です。

そしてもう1つが「消費から得られる満足度を最大化できていないこと」です。

この2つの内、特に倹約の精神に深く関係するのは後者の方ですが、前者も倹約に関係しているので、以降で両者それぞれについて解説します。

自分の持ち物を認識し直す

似たようなデザインの服を何着も買ってしまったり、インテリア小物や収納を次々と買い足してしまったり。

皆さんも心当たりがあるんじゃないでしょうか?

「足るを知る」の精神

この問題に対するシンプルな処方箋は「足るを知る」ことです。

すなわち自分が既に持っているモノに目を向け、しっかりと把握しておくという非常にシンプルな対策です。

買い物に行く前に一度クローゼットの中身を見渡してみるだけでも、似たようなものを買うのを予防できます。

しかし服でもガジェットでも家具でも新しいモノが発売されるとどうしても魅力的に見えてしまうものです。

そこで「足るを知る」の実践としてもう一段階歩を進めてみましょう。

具体的には持ち物の価値を認識し直すということで、この「既に満たされていることに気付くこと」こそが「足るを知る」の神髄です。

新しく買った服と昔の服を合わせてみたり、レイアウトを変えてみたり、小物を磨き直してみたりすると既存のモノの魅力を再認識できたりします。

断捨離が貯金に繋がる理由

とは言えこれらの把握や価値の再確認ができない人が非常に多いのが現実ではないかと思います。

何故なら人が管理できる量には限りがあり、ほとんどの人が自分の把握できる範疇を超えて、あまりに多くのモノを持ちすぎているからです。

そこで登場するのが近ごろ流行りの断捨離やミニマリストといった、モノを減らしたシンプルな生活です。

ミニマリストまで徹底する必要はありませんが、少しでもモノを減らすことを考えてみましょう。

最初に紹介した持ち物の見直しも、覚えておけないほどモノを持ってなければ最初から必要ありません。

こういった生活でお金が貯まるようになると言われるのには様々な理由がありますが、この再認識がしやすくなることも関係してるとぼくは考えています。

内装をオシャレにしたくて家具や小物を買い足してしまう人がいますが、問題は家具の不足ではなくモノが多く散らかってること自体にあることもしばしば。

シンプルでスッキリした環境になると、それだけで洗練された印象になり、これ以上モノは要らないと感じるはずです。

消費の満足度を見直す

倹約とはケチケチと支出を削ることではなく、お金から最大の満足を得られるような消費をすることです。

簡単な言葉で言い換えてしまえばいわゆるコスパです。

同じ1万円の消費でも、満足度を50得られるモノに使えば100の満足を得るのに2万円で済みます。

しかし下手な消費で20の満足しか得られないモノに使ってしまうと、100の満足を得るために5万円が必要になってしまいます。

このような差が貯金できるかできないか、家計の健全性の差を生み出すのです。

言われてみれば至極当然に思えることですが、ほとんどの人がこれを意識できていません。

だからこそ100を目指すには非効率な、さほど満足できない買い物を繰り返す羽目になってしまいます。

これこそが浪費家の根本的な問題点です。

満足度が十分に得られる(確信のある)ものにだけ使うためにも、自分の価値観をしっかり把握しておく必要があります。

もちろん時が経てば好みや価値観が変わることもありますが、少なくとも「今のベスト」を追求する努力はしましょう。

価値観が大事なのは支出の対象ごとにメリハリを持たせることも必要だからです。

例えば「洋服は好きだけど食べ物に関心の薄い」という人が食べ物にお金をかけるのは倹約の観点では合理的ではありません。

もちろん健康を損なうほど食費を削るのはオススメしませんが、最低限にして洋服代に費用を傾けた方が満足度の最大化には近づきます。

その他にも飲み会やお酒が好きじゃないなら、付き合いや交際費に振り分けるお金を最低限にするなども賢い選択です。

つまり自分の満足度を最大化する消費(ジャンル)は何かを知り、そこに傾斜するメリハリこそが倹約です。

好きも嫌いも一緒くたに我慢するせいで続かない節約とは考え方が違うよね

自分は美味しいものから喜びを得るのか、旅行やレジャーから喜びを得るのか、その他なのか、ぜひ自問自答してみてください。

ちなみに満足度を高めるという視点では、今持っているモノの価値を見出す「足るを知る」の精神も倹約の一種と言えるかもしれません。

すなわち過去の消費、既に使ったお金から最大限の満足度を引き出す方法と考えられます。

こういう点から見ると「セールで安かったから」などと値段を理由の一部にした買い物も避けるべきという忠告が正しいことが分かります。

何故なら値段が満足感を与えてくれるのは買った瞬間だけで、後から見返しても魅力を高める要素にはなってくれないからです。

高いものが正義とは言いませんが、5,000円で5の満足のモノと50,000円で100の満足のモノで悩む時、倹約の基準で選ぶべきは後者でしょう。

もちろん収入との相談も必要だけどね

まとめ

お金を貯めるために節約よりも重視すべき倹約の概念について解説しました。

ただケチケチと出費を片っ端から削るガマンを強いるのではなく、自分の満足度を最大化してくれるものには優先的にお金を使う

そしてあまり満足度に寄与しない項目はカットしたり最低限に抑えること、このメリハリこそが本当の倹約です。

本文中での例のように完全に数値化できるわけじゃないので、二者択一のアンサーにはなりませんが大ヒントにはなると思います。

また新しいものを買うのではなく、既に持っているモノに目を向け、その価値を再認識し直すこともしましょう。

魅力が薄れているわけではなく、モノが多すぎてその存在や価値を明瞭に見られてないだけということも往々にしてあります。

どうしても価値を見出せないものはフリマアプリなどで処分し、残ったものの解像度を上げる工夫をしましょう。

何より倹約を実践するためには自分の価値観を正確に把握することが重要になります。ぜひ一度ゆっくり向き合ってみましょう。

てなとこで。