資産と負債の違い|日常に潜む金食い虫【「普通の生活」でお金を失う】

皆さんは資産・負債と聞くとそれぞれ何を思い浮かべるでしょうか?

資産と言えばまずお金が思い浮かぶでしょう。これは間違いなく資産です。

では持ち家やマイカーはどうでしょうか?お金と同様に資産だと言う人もいますが、意見が分かれるところです。

家とか土地は固定資産って言われるしね~…

健全な家計、豊かでかつ安定した生活を手にするには資産を増やし、負債をなるべく背負わないことがシンプルかつ重要なポイント。

資産と負債の区別がつかないようでは、正しい道順も分からず進み続けるようなものです。

しかし間違いなく資産と言えるお金を基準にして考えることによって、何が資産で何が負債なのか簡単に見分けられるようになります。

このページでわかること

・資産と負債の違い(定義)
・家や車は果たして資産なのか?
・日常に潜む数々の負債
・現代人の消費スタイルの問題点

資産や負債の定義はとてもかんたん

では早速ですが、資産と負債それぞれの定義を紹介します。

資産と負債の定義
・資産=それ自体がお金を生み出すもの
・負債=それ自体がお金を消費するもの

非常に簡単な説明ですね。簡単ですがこれに尽きます。小難しい言葉を並べ立てる必要はありません。

負債と言うと何となく借金のイメージがあるので、「借り物=負債」というイメージがあったのではないでしょうか?

確かに借金も負債の1つですが、借金を負債と判断するポイントは所有権の有無ではなく利息です。

借金は借りた元本だけ返せばOKではなく、借りてる間中ずっと利息が発生する、すなわちお金を常に食い潰していきます。

まさに紹介した負債の定義の通りですね。

貯金をする場合、収入より支出を少なくする方法を考えるのが一般的でかつ合理的です。

それに対して資産と負債という分類は支出の仕方、つまり何にお金を使うべきか?という判断の基準になります。

貯金視点では「支出=お金を減らすもの」ですが、資産・負債の区別を踏まえると、ただお金を減らすばかりではありません。

単に支出を削ることを目指すのではなく、負債的支出を減らすと同時に資産的支出を増やす視点を持つことが重要です。

とはいえ資産的支出を増やすにはそれなりの資金が必要になりますし、知識や技術も必要になります。

当面はお金を食い潰す負債的な支出を減らしていき、資金(貯金)を増やしていくことだけ考えればOKでしょう。

時間も、いや時間こそ最大の資産

確実に資産と言えるのはお金と説明しましたが、もう1つ確実に資産と言えるものがあります。

それが時間です。時間を追加のアルバイトや残業に充てればお金を余計に稼げるので、考えてみれば当たり前ですね。

負債の定義として「お金を消費するもの」と紹介しましたが、時間の浪費もまた間接的にお金を減らすことになります。

そのため時間を無駄にすることになるモノもまた負債的な支出と言えるのです。

そもそも時間は誰しも平等に与えられていて、どれほどのお金持ちでも増やすことは出来ません。せいぜい節約する程度が限界です。

そう考えると時間はお金以上に貴重な資産であり、時間を浪費することには特にシビアになる必要があります。

しかし、より多くのお金を得るために時間を犠牲にする選択をする人が非常に多いのが現実。

交換価値が明確でかつ保存しておけるお金の方が実感を得やすいのもありますし、そもそも生きていく上で最低限のお金は必要というのも分かります。

問題はこの「必要最低限」が不要な負債を背負うことで過剰に大きくなってしまっていることです。

現代の標準とされる生活スタイルにはかなり多くのムダが含まれています。

最も貴重な資産である時間をお金のために犠牲にし過ぎないようにするためにも、この「普通」を見直し、負債を取り除いていくことが必要です。

日常に潜む負債的な支出に注意

貯金目線だと「浪費を避ける!」という点にフォーカスすることになります。

確かにお金を作ろうと考えたら、コンビニや自販機、カフェ、酒やタバコ、ギャンブル、高級ブランド品などの浪費を避けるのは基本です。

ですがこれは基本中の基本、もはや当然のことであり、それだけでは十分とは言えません。

ここで考えるのは、さらに一歩進んだ資産形成の視点での支出の管理です。

つまり「浪費ではない」という消極的な審査によってスルーされてる「一見すると必要経費」にまでメスを入れる必要があります。

特に衣食住は生活の基本要素とされているので必需品扱いされやすく、浪費カットの視点ではなかなか見直されにくいポイントです。

しかし実はここにかなりの負債的な支出が隠れています。

具体的に衣食住それぞれに潜む負債的な支出について見ていきましょう。

「住」に潜む負債

アドレスホッパーでもない限り、家が不要という人はまずいないでしょう。

借家にしても賃料がかかるので、家にかかるお金は必要経費と考える人が多いのにも頷けます。

また車も身近な移動手段としてもはや必需品の1つとしての地位を確立したと言えるでしょう。

ではこれらは負債的な支出には当たらない資産と言えるのか?

残念ながら資産と負債の定義から言えばこれらは負債に当たります。

車の場合

まずは車の負債性について解説しましょう。

車には車検や自動車税、保険、また洗車やガソリンなど文字通りのランニングコストや修理費用などがかかります。

住んでいるところが公共交通の発達してない田舎で車が必須ということもあるかもしれません。

この場合、必要経費として認められる余地はあります。ただし新車・高級車である必要は全くありません。中古の大衆車で十分です。

単身者であればそもそも車じゃなくて原付バイクでも十分でしょう。

必要でかつ最低限のスペックのものじゃなければ負債と言わざるを得ない支出と言えます。

家の場合

家の場合はローン(金利)や固定資産税、保険、補修費用などがかかり続け、お金を食い潰していきます。

そもそもの取得費用も高いしね

家の場合、賃貸とマイホームのコストはトントンとも言われるので、この比較では一概に負債とも言い切れません。

車と同じく機能面を必要最低限とすれば持ち家でもいいでしょう。

問題はライフステージによって必要最低限のレベルは変化するにも関わらず、家の方は柔軟に対応することができないという点です。

「オーバースペックになったら貸して引っ越せばいい」と安易に考える人もいますが、あまり現実的な案とは言えません。

自分たちでは良い家と思っていても、他人はそうは思わないからです。

こちら側のこだわりポイントも、他人からは「余計な装飾や動線を設定しやがって」くらいにしか思われません。

結果的には値段の面でメリットを上乗せするしかなく、たいていは採算の取れない契約になります。

自己使用目的と投資目的を兼ねた住宅は良いとこ取りではなく、単なる中途半端。二兎追うものは一兎も得ず、の好例です。

また時間という資産の観点から負債に該当するのはマイホームのみ。設計やローン審査、法律上の手続きなど余計な時間がかかるからです。

簡単には引っ越せないのでご近所トラブルなどとも付き合っていかなければならず、心理的な負担も大きくなります。

「衣」に潜む負債

衣類の場合は高級ブランドなどが浪費として認識されているので、負債という視点を持ち出すまでもないと思うかもしれません。

しかし衣類もまた負債視点で判断する必要があるのです。

毛皮や特殊な縫製の服飾品はセルフケア用品やクリーニング代など、買って終わりじゃなくランニングコストがかかります。

つまりこれらは浪費であり、かつ負債でもあるのです。

さらに高価でなく必要経費に思える衣類の中にも負債性のあるモノがあるので注意しましょう。

まず組成的に他と分けて洗濯しなきゃいけない衣類はけっこう多くあり、この手間は時間と言う資産を消耗します。

またたった1回の洗濯で縮んだり、ヨレたり、毛玉が発生してしまうような服も問題です。

こういうのはプチプラ衣類とかファストファッションには多いね

いわゆる安物買いの銭失いってやつで、値段ばかり気にするのも考えものです。

着られれば何でもOKって人もいるかもしれませんが、あまりにみすぼらしいと人付き合いやビジネスに差し障ります。

また盲点なのがスーツなどのビジネスウェア。これを必要経費と捉えている人は多いかもしれませんが、定義からするとこれも負債です。

単価も高いですし、クリーニングというランニングコストもかかります。日々のケアもしないとすぐにダメになってしまう手のかかる厄介者です。

体型が変わるならオーダースーツはムダになりますし、靴も大事に履けないなら高いものもすぐにダメになります。

この辺りは使い方の問題もあるので、一概には言えません。ただフォーマルスーツがマストという職場は減ってきています。

洗濯できるイージーケアのスーツや洗えるコットン素材のジャケパンスタイルなどにシフトし、なるべく導入費用もランニングコストもかけない工夫は必要です。

「食」に潜む負債

食料品は買ってきて食べてしまえばなくなるので、買った後にお金を食い潰していくようなことは基本的にはありません。

一見すると負債に当たるような支出はないように思えますが、長期的に見ると食料品費にも負債的な支出が潜んでいると言えます。

それは健康面への影響です。

健康を害することで病院にかかるために余計なお金や時間を使うことになるからと言うのが1つ。

しかしそれよりも、そもそも健康そのものが第3の資産と考えられるというのが最も重要なポイントです。

健康であれば働いていつまでもお金を稼ぐ(生み出す)ことができます。つまり健康な体は最も身近な資産なのです。

健康を害するような間違った食の選択は直接にも間接にも資産を棄損する負債と言えます。

では具体的にどういうものが問題なのか?

アルコールやタバコといった嗜好品は浪費として既に切り捨てましたが、「普通」の食事になりつつある加工食品や清涼飲料水、実はこれらも問題です。

・砂糖が使われている食品や飲料
・原材料の原型が見る影もないほど加工された食品
・トランス脂肪酸を含む食品
・保存料やpH調整剤など食品添加物が含まれる食品 などなど

こういった食品は安いので短期的に見れば支出を減らすことになりそうですが、いくら安くても自炊ほど安上がりにはなりません。

短期的に見ても慢性疲労とか不調の原因にもなるしね

時間に追われていたり疲れていると甘いものが欲しくなったり、出来合いの超加工食品に頼りたくなる人もいるかもしれません。

しかし休日にまとめて冷凍の作り置きなどを作っておけば、そんな事態にはならずに済みます。

また砂糖は一度断つと実感しますが、全く身体には要らないものです。むしろ久々に摂ると気持ち悪くなります。

この辺りの健康の話は別のブログで詳しく扱ってるので、興味のある人は見てみてください。

購入前に立ち止まって一度考えるクセをつけよう

それが本当に「必要」なのかそれとも単なる「欲しい」なのかを考えるのは浪費癖を無くす上で効果的な方法です。

それと同じように今から買おうとしてるものは資産なのか、それともお金や時間、健康を食い潰す負債なのかを冷静に考えてみましょう。

思考停止して「みんなが持ってるから必要経費・必需品だ」となってしまえば、資産を築くことは絶対にできません。

その「みんな」が属する中流以下になりたいならそうすべきだけどね

世の中の大多数はお金を持っていない中流以下で、そんな大多数に通じる常識を盲目的に信じているからこそ中流以下にしかなれないのです。

値段やグレード、そもそも形としてモノの所有に拘る人間にお金持ちはいません。いたとして一部の例外的な成金くらいです。

そういう成金も多くは破産という末路をたどるので、結局は本物のお金持ちじゃありませんね。

スポーツ選手、中でもマイクタイソンはこの手の話じゃもう定番だね

多くの現代人はローンで家や車を買うことを優先し、貯金や投資を先送りにします。

負債で負債を買うことに一生懸命になり、かけた時間がものを言う資産の増加を後回しにするというのは何とも不合理な行動です。

ほとんど草の生えてない牧場にウシの大群を放つようなもの。草が育つより先に食いつくされ、やがてウシも餓死してしまいます。

合理的な行動は真逆です。お金を生み出す資産(いわゆるマネーマシン)を先に作り、そこから得られる余剰資金を使って最低限の負債を買うべきです。

この世に「持っていなければいけないモノ」なんてものは1つたりともありません。

家や車はもちろん、テレビもPCもスマホもです。もっと言えば結婚や子供ですら、誰もが通るべき道ってわけじゃありません。

これらが普通に当たるかどうかは収入によって大きく変わります。身の丈に合った生活、というやつです。

年収1000万円くらいあれば家も車も普通と言っても良いでしょう。年収500万円なら車くらいは良いけど家はちょっと…。年収300万円ならどちらもキャパオーバー。

低収入差別や人権否定に感じるかもしれませんが、本来はこうあるべきなのです。

年収300万円で一家4人を養う人が毎日ランチに2000円かけてたらおかしいと思うはず。家や車もこれと同じこと。

おかしいと感じられないのは、マイホームやマイカー、結婚が当たり前のものという誤った価値観が根深く植え付けられてる証拠です。

「自分(の生活や人生)にとって」必要か?
お金を無駄に消費することにならないか?
そもそも分相応か?

こうした絶対的な判断の視点を養うことが重要です。

まとめ

資産と負債の区別とその重要性について解説しました。

お金や時間という資産を生み出すものが資産、それらを食い潰すものが負債です。

消費社会では、あらゆる負債が必需品・必要経費または資産の皮を被って潜んでいます

一般人にとって確実に資産と言えるものは、お金、時間、そして健康な身体の3つのみ。

「健康で文化的な最低限度の生活」から上の水準では、必要なものは人によって全く異なるはずです。

しかし「結婚し、子供を持ち、マイホームにマイカー」などという時代錯誤なライフスタイルが標準的という風潮は現代においても強固に残っています。

貯金術でもよく言われる「自分軸」を持っていなければ、こうした「普通」を手掛かりに歩くしかなく、その先には中流以下に向けて堕ちる道しかありません。

自分なりの判断基準で「必要」と単なる「欲しい」を見分けることは必須ですが、言うは易く行うは難し。

そもそもこの刷り込みのせいで「必要」の判断基準そのものが歪められている可能性もあるからです。

自分にとって何故それが必要なのか?「それが普通だから」じゃなく自分の言葉でしっかり説明できること。

同時に本当に自分の収入水準に見合った生活スタイルなのかをよく考えること。これらは最低限の条件です。

資産形成にも興味を持ったという人は、投資についても色々と解説してるので参考にしてください。

てなとこで。