https://ck.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/referral?sid=3516876&pid=886483703&vc_url=https%3A%2F%2Fwowma.jp%2Fitem%2F435928582%3Faff_id%3Dvco

関心を持つほど損をする|日本人が陥りやすい投資に不利な心理状態【無関心であれ】

新型コロナウイルスによる生活不安や老後2000万円問題をきっかけに投資に関心を持つようになった人も多いのではないでしょうか?

また時を同じくしたFIRE(Finantial Independent Retire Earlyの略)ブームがきっかけって人もいるかもしれません。

投資は儲けという単なる自分の利益だけでなく、資金循環による経済への好影響もあることから関心を持つのは良いことです。

多少なりとも日本人が弱い経済やお金というものの仕組みについても詳しくなりますしね。

しかし特にFIRE信者のような投資で儲けの側面を意識しやすい人は注意が必要で、このページではそのことについて解説します。

投資での儲けをあてにしてはいけない

投資利益を過剰に意識することは利益が上がりにくいばかりか、むしろ投資パフォーマンスを低下させかねません。

FIREは一定水準の金融資産を保有し、そこから得られるインカム・キャピタルゲインを元に生活することで実現する早期リタイア手法です。

つまり投資からどれだけの利益が上がっているか、関心は否応なしに高まりやすいと言えます。

またFIRE目的じゃなく老後の蓄えやちょっとした贅沢など別の目的でも、やはり投資成績は気になってしまうものです。

特にお金の本質について理解が不十分な投資初心者ほど金融資産の評価額が上下するのに慣れず、落ち着かないと思います。

株や投資信託の評価額の上下が気になり、頻繁にチェックしては一喜一憂するというのは誰しも経験することです。

しかしこの思考を脱しない限り、投資での儲けは期待できません。

イメージとは違って投資は一生懸命になればなるほど儲かりにくくなるものだからです。

ここからFIREのような投資の儲けをあてにしたスタイルの生活はある程度の覚悟と胆力を持っていなければ非現実的と言えます。

投資への関心と成績の関係について以下で詳しく紹介していきます。

心理的な悪影響を受けやすくなる

投資で成功するために1番大事なことは何だと思いますか?

経済や金融に関する基本的な知識は不可欠です。これは間違いありません。

また各種の企業の財務状況などの証券分析が必要だと考える一歩進んだ人もいることでしょう。

しかしどれだけしっかり勉強・分析し、確固たる自信をもって投資に臨んだとしても恐らく多くの人が失敗します。

投資における成功を最も左右するのは実は心理面のコントロールだからです。

この心理的な対策・戦略ができてないと、せっかく勉強や分析の結果に基づいたベストな方針を立ててもその通りの行動を徹底できなくなります

投資において人間が陥りやすい心理は①強欲、②嫉妬、③恐怖、④同調圧力、⑤不信感の一時停止の5つです。

これらは投資に関心を持つほど陥りやすいもので、かつ投資失敗の確率を上げる原因になります。

心理的な強さはセロトニントランスポーターというタンパク質量に大きく左右されると言われており、日本人はこれが特に少ないのです。

つまり日本人はストレス耐性が低く、上記5つの心理により陥りやすいと言えます。一般的に日本人が投資下手と言われるのもこの影響が大きいのかもしれません。

以下でこれらの心理状態とその影響が具体的にどういうものか以下で簡単に解説します。

1.強欲

これは言うまでもありません。既に説明した通り、投資で儲けを追求しようとする心理です。

利益を出すために投資をしてる人が大多数のはずなので、無理からぬ心理とも言えます。

しかし問題は「強」欲。これが出るとポリシーに反するレベルの儲けをポリシーに反する方法で求める傾向が高くなります。

配当は年1回だけしかないし、なかなか値上がりもしない。そんな市況やチャートを頻繁に見てれば徐々にジリジリしてくるはずです。

そんな中で持ってる株の値上がりが始まると、もっと儲けようと買い増しをしたり、もっと上がるまで売りを待とうなどと思い始めます。

この行動は不当な高騰を加速させ、売り時を逃して利益どころか損失を拡大させる可能性すらある危険なものです。

利益を大きく出そうと変動幅の大きい一般的にリスキーとされる資産(アセットクラス)の比率を増やしてしまうこともあります。

そして強欲のせいで損失を出すと、それを取り戻すためにさらに無茶をする。

この悪循環はもはや投資ではなく投機、ギャンブラーの心理状態です。

2.嫉妬

テレビや雑誌、SNSなど投資に関する情報は溢れていて、関心の高い投資家の中にはこれらを日々ウォッチしてる人も多いはず。

そこに掲載されるのは悲劇的な投資失敗談ではなく、「○○株投資でいくら儲かった」「目指せあなたも億り人」的な成功談・美談がほとんどです。

そういう情報を見て皆さんはどう思うでしょうか?ほとんどの人が「自分もそんな風に儲けたい」と思うはず。

これは強欲とも捉えられなくはないですが、他人の成功など外部からの刺激によって起こるものなので内発的な強欲とは区別されます。

いずれにしても起こることとその問題点は強欲とほとんど同じです。

つつましい方針を転換してボラティリティの高い(変動幅の大きい)資産クラスの比率を上げてしまうなど好ましくないものになります。

強欲を抑え込める自制心を持ってる人でも、他人の儲けや成功談を耳にすると途端に揺らいでしまうものです。

そうして嫉妬で1人また1人と誘惑に駆られて追随した人たちがバブルを加速させ、暴落で割を食うというのが末路。

強欲以上に警戒したい心理であり、投資やその周辺の情報にアンテナを張ってるほど陥りやすいので一層の注意が必要になります。

投資への関心と失敗との関係を示す分かりやすい例と言えるでしょう。

3.恐怖

下落やもっと幅の大きい暴落などは定期的に起こります。

そういう時期に株を保有している人に襲い掛かるのが、「このまま底なしに下がっていくんじゃ…」という恐怖感です。

恐怖に駆られた多数の人が損失の幅を拡大させないよう我先にと売りを急ぎます。

これにより、本来はそこそこの下落で済んだはずが暴落などの悲惨な動きに繋がってしまうこともあるのです。

さらに下落の恐怖と心理的負担によりバーゲン価格で売られている株を買う勇気も気力も削がれてしまい、絶好の買い時をみすみす逃します。

多くの人が買う気力を取り戻すのは、恐怖から解放されて市場もそれなりにあったまってきたところ。

つまり「高く買って安く売る」という投資の基本セオリーと全く真逆の行動を繰り返すことになります。

株の相場というのは良くも悪くも上げ下げのサイクルを繰り返すもの。

頻繁にウォッチしていなければ下げたことに気付くことすらなく、恐怖にもかられません。「ああ先月下げてたんだー」程度で済みます。

大きく下落した時に買いに入る確固たる自信があるなら別として、ここで動けないなら頻繁なチェックは時間・メンタルのムダ、そして投資失敗のタネでしかありません。

ただここで注意したいのが、人間の楽観性と恐怖がメンタルに与える破壊力の大きさを軽視してはいけないということです。

人は未来のことについて想定が甘くなりやすく、実際に下落に直面してみないと本当にその通り行動できるかは分かりません。

そして株価や資産価値の下落による恐怖は想像を遥かに上回るものです。

未来の自分に期待しすぎることはせず、無関心でいる方が無難で安全な人が大多数とぼくは思います。

4.同調圧力

強欲や嫉妬に駆られてバブルの加速に加担する人がいる一方で、いくらか自制心を保てる人も一定数いることは確かです。

ただごくごく少数だから自分がその1人だって淡い期待は抱かない方が良いでしょう。

さらにそんな自制心の高い人も周囲の友人やその他多数の情報源から強欲や嫉妬の素を浴びせられるうちに徐々に誘惑に負けていきます。

「こんなに個別の株が上がってるのに市場平均レベルのリターンに甘んじるなんて馬鹿げてるよ」

なんて言われるとそんな気もしてくるものです。

これは単なる経験則じゃなく、心理学の実験などでも確認されています。

確実に正解がAだと分かっているはずなのに、自分以外の全員がBだと答えるとBと答えてしまうのです。

単なる直線の長さのように至極単純で答えが明確なはずの問題でも起きる現象なので、投資のように複雑な問題ともなれば自信も揺らぎやすく、流されるのも無理ありません。

矛盾するようですが、自分の分析や投資プランに自信が無い人ほど特に他人に意見を求めない方が良いってことです。

5.不信の一時停止

世の中に溢れている投資情報を1から100まで鵜呑みにしてる人はほとんどいないでしょう。

銀行員やファンドマネージャー、フィナンシャルプランナーのような一応「プロ」と呼ばれる人の助言すら疑ってかかるのが常識です。

自分の大事なお金を投じるのだから、多くの投資家は常に疑いを持って非常に慎重に行動します。

だから普通の状態で如何にも怪しい投資話に引っかかる人などほとんどいません。

しかしこれまで紹介してきた強欲や嫉妬、同調圧力などに心理が影響を受けると話は変わってきます。

人間は(論理的で)信じられる話ではなく、信じたい話を信じる傾向がある。これは確証バイアスという心理特性が原因です。

人間は何か信じたいことがあると、それを肯定するような自分にとって都合の良い情報にばかり目が行くようになります。

さらに問題点や警告を(意識的に)見落としたり軽視したりして、信念をより強固なものにしていくのです。

結果的に当初持っていたはずの疑念はどこかへ消失し、楽観的なシナリオに乗り換えてしまいます。

これも投資情報に頻繁に触れて、強欲や嫉妬心などを刺激された結果です。

損失回避性が高まるのを防ぐ

人間はもともと利益よりも損失の影響を過大に評価する(おおよそ2倍)傾向があります(プロスペクト理論)。

そのため理論上、下落の2倍以上の上昇(期間ないし額面で)が無ければ心理的にはダメージを受けることになります。

しかし現実の相場はというと、下げていたり伸び悩んだりしてる期間の方が上昇期間より長いというのが一般的。

そんな市場を日々ウォッチしていたらすぐにメンタルが耐えられなくなって、損失回避的になってしまいます。

関心の度合いと損失回避性の関係は実験でも確認されており、これについては後述。

投資でも負けないことが大事なのは間違いないですが、過度な損失回避性がむしろ損失を拡大する可能性があるのです。

損失回避性が高まりすぎることの問題点は大きく2つあります。

1つが過度なローリスク志向になること。もう1つが過度なリターンを求めるようになることです。

①過度なローリスク志向

ローリスク・ローリターンは損失回避性と直感的にもリンクしやすいのではないでしょうか?

基本的に投資のリターンは値動きによって生じるので、期待できる上がり幅が大きいということは、それだけ下落の可能性もあるってことです。

この下落の可能性が高まることを懸念するならば、変動の少ないローリターンに甘んじるしかありません。

短期では下がる局面が多くても、長期で見た場合には平均してプラスのリターンを生んでるものも多数あります。

目の前の損失(下落)を過大視するあまり、取ってもいいリスクも取れないようになってしまうのは投資に大きなマイナスです。

自分の運用成果のチェック頻度をコントロールし、年8回と年1回の場合を比較した実験では、頻度が高いほど損失回避性が高くなりポートフォリオの株式比率が低くなっていました。

つまりリスク回避でローリスク(=ローリターン)志向になったってことです。

具体的には年8回のグループは株比率が41%。対して年1回に制限したグループは70%を株で保有していました。

②過度なリターン志向

細かい話になりますが、各資産クラスに求めるリターンの大きさはその資産の抱えるリスクから導かれます。

リスクが高いなら、その対価としてリスクに見合った見返りを期待するのが当然で、それがリターンないしリスクプレミアムです。

信用の低い債務者(返済リスクが高い)に対して高額の利息(プレミアム)を求めるのと同じと考えると分かりやすいかもしれません。

現在、投資家が株に期待するリターンは年5~6%程度が標準的と言われています。

しかし無リスク資産と株式のリスクの差を比較した場合、適正なリターンはわずか0.35%だとする試算があります。

この大幅な乖離の正体こそが損失回避性の高さってわけです。

人々が頻繁に市場動向をウォッチする(そして下落を目にする)せいで株式のリスクを過大に評価してしまいます。

そしてそんな大きなリスクを背負うのだから、それだけリターンも高くあるべきと期待値が上昇するという構図です。

しかし実際には大幅な下落の近辺などでない限り、年利5%などそうそう転がってるものじゃありません。

高すぎる期待リターンを満たせるのはリターン以上にリスクの大きい資産くらいで、過度なリターン志向は逆にリスク過多になる可能性すらあるということです。

リスクプレミアムの裏付けを持ってる人ばかりじゃないかもしれませんが、怪しい投資話に引っ掛かるのも無意識に損失回避の影響を受けてる可能性がありそうですね。

まとめ

投資への関心度合いと失敗リスクの関係について解説しました。

がめつく利益を求めるのが失敗に繋がるのは投資に限ったことじゃありませんが、投資は特に注意が必要です。

投資への関心を高めることで、一番の要所である自分の心理という牙城を崩しやすくなってしまいます。

具体的には強欲、嫉妬、恐怖、同調圧力そして不信の一時停止の5つ心理です。

さらに損失回避性を過度に高めることで、取るべきリスクも取らない、又は過度にリスキーな投資で利益を擦り減らすことにも繋がります。

しかし何も投資に関する基本的な知識を身に着けることや、アセットアロケーション(資産配分の見直し)なども不要と言ってるわけじゃありません。

いたずらに株価チャートを見たり、様々な思惑が渦巻き信用できない情報に溢れるSNSやYouTubeの投資系アカウントなどをウォッチするのは辞めるべきということです。

「一定の距離を取れる人なら…」という但し書きがあってもいいかと思いましたが、人間お金が絡むと冷静ではいられなくなります。

なので例外は無いというのがぼくの個人的な見解です。

てなとこで。