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賢い支出・健全家計の大敵|買い物の判断を狂わせる7大条件

将来の生活の不安から貯金に励みたいと考える人は多いと思います。

貯金のための家計の見直し方法について詳しくは別のページで解説してるので、こちらも参考にしてください。

端的に言ってしまえば無駄遣いを減らすことが一番、すなわち買い物の判断が重要になるってことです。

しかし様々な条件が重なることで買い物の判断が狂い、愚かな支出をしてしまうことがあります。

「売り手側がその条件を演出してることも多いけどね」

これは人間の認知や思考、心理的なクセ・特性によって起こるものです。

逆にその条件を知っておくことで、商品をカートに放り込む前に疑いを持つことができます。

1.心理会計 心の中での財布分け

家計を予算分けしたり、物理的に財布を分けたりして管理してる人もそれなりにいるでしょう。

しかしこういう具体的な区分けをしてなくても、人は心理的な財布というものを無意識に使い分けてます。

家計の予算分けに良い面があることは確かなので、オート予算なんて一見すると効率のいいシステムに思えそうです。

しかし実はこれが大きな問題で、買い物の判断を狂わせやすい心理特性の1つとなっています。

これの何が問題かと言うと、財布ごとに金銭感覚が異なるという点です。

チラシと睨めっこし、色んな店をはしごしたりと日々の食費数円の節約に必死。

その一方で、旅行やレジャー施設などで何の変哲もないジャンクフードに数百円を平気で払うとか。

地名がプリントされただけのそんな美味しくないクッキーのお土産にそれなりのお金を払うとか。

洗面用品や常備薬などの旅行の忘れ物をテキトーにコンビニで(定価で)調達するとか。

皆さん誰しも1つくらいは心当たりがあるんじゃないでしょうか?

「レジャーは特別費だから」という認識(別会計)が作り出す不合理な支出の典型です。

また同じ予算に入る他の支出項目(飛行機代や宿泊費、入園料など)に比べると安く感じるというのも理由の1つでしょう。

こういう点では後で解説する相対思考という認知のクセとも関わっているのかもしれません。

いずれにしてもこの心理会計は厄介な狂いであり、それはこの後に紹介するシーンよりもとりわけ大きいと言えます。

というのも他のパターンと違って、こういう風に改めて目の前に突き付けられるまで支出の不合理性を認識できず、振り返って後悔することがほとんどないからです。

「後悔がないということは反省や修正もせず、永遠に繰り返すってこと」

この心理会計批判に対しては「旅行先でケチケチしたくない」というもっともな反論もあり、この点はぼくも異論はありません。

肝心なのは意識的に分けていて、後悔しない支払いと断言できるかどうか。

特に忘れ物なんかは気を付けてればしなくてもいい出費で、正当化する余地はありません

そして物理的にでも家計簿上でも良いから実質的にも別会計にして、貯金や日常の出費を圧迫しないことが必須の条件になります。

2.相対思考 絶対値より比率が大事?

相対思考という言葉はもしかすると聞き慣れないかもしれませんが、聞けば誰しも経験したことがあると思うはずです。

簡単に言えば絶対的な「金額」ではなく出費全体に対する「比率」で判断を下してしまう心理特性のことを言います。

具体的な例で説明しましょう。自分だったらどうするかも考えてみてください。

ケース1

旅行先でレンタサイクルを借りようと調べてみると、宿泊してるホテルでは3000円で貸してくれるらしい。

しかしもっとよく調べると、ホテルから10分くらいの店で1500円で借りられるようである。

どちらの店で借りるか?

ケース2

家族が増えて容量が足りなくなってきたので、冷蔵庫を大型のものに買い替えようと思っている。

1軒目に入った量販店Aで良さそうなモデルを見つけ463,000円だった。

他も見てみようと徒歩10分ほど離れた量販店Bでも先のモデル以上のものはなく、値段はと言うとこちらの店では464,500円だった。

量販店Aまで戻るか?

皆さんの回答はどうなったでしょうか?

いずれのケースでも節約できる金額は1500円で、余計にかかる時間は10分。

1500円と10分という要素は同じなので、両ケースの回答は一致するのが合理的な回答です。

「高い方で一致する人はお金より時間を大事にするタイプってことだね」

しかし多くの人がケース1では10分かける価値があると判断するのに、ケース2で引き返す人はかなり少なくなります。

これこそが出費全体に占める「割合」を重視して是非を判断してしまう相対思考のワナです。

ちなみに時間とお金はトレードオフの関係で語られることが多いものです。

この点については別のページで詳しく解説しているので、そちらも参考にしてください。

準備中

もちろんこうやって見るからに「引っ掛け問題ですよ」的な比較をされれば「自分ならどっちも安い方を選ぶね!」と言い出す負けず嫌いもいるかもしれません。

単なる負けず嫌いや、相対思考を知った上での判断なら良いですが、そうじゃない場合は別の問題が出てきます。

というのもこの問題の回答が安い方で一致する合理的なグループ、それはお金に困っている人たちだからです。

お金に不自由してる人たちにとってはお金はお金であり、いくらのものを買おうとしてる内の何割か?なんて考え方はしません。

これは別に貧乏批判ではありません。実は低所得もこの後で登場してくる買い物の判断が狂う条件の1つだから問題なのです。

3.妥協効果 無難な選択は本当に正解か?

妥協効果というのも心理学で有名な現象の1つです。

簡単に言ってしまえば、価格と性能のバランスで見た時に中間の価格帯・性能のものを選びやすい現象のことを言います。

「松竹梅では竹が売れ、並・上・特上だと上が売れるアレね」

性能が良い分値段も高いAと、性能はそれなりで値段もそんなになBの2つを選択肢に並べると、選択はほぼ半々に割れます。

しかしここに超ハイスペックな代わりにかなり高価なSを追加すると、およそ3分の2がAを選ぶようになるのです。

これは自分にとってベストな買い物をするより、後悔したくないという損失回避傾向の現れとも言われています。

しかしこの一見無難に思える選択が実は買い物の失敗という損失に繋がることもあるから注意が必要です。

というのもメーカーや店側はとっくにこの心理効果に気付いていて利用(悪用)しています。

仕組みは簡単で、本当に売りたい高額モデル(先ほどのA)を中間にするために、売る気のない超高額モデル(先ほどのS)をわざと用意するだけ。

これは不動産の内見で予算オーバーの高額物件を見せる手法などにも応用されています。

「だから希望物件と併せて最低3件は必ず見させられるはず」

また店側が狙っているかは分かりませんが、もう1つ落とし穴があります。

家を出るときは「うちに必要なテレビは32型」と決めていたのに、いざ店頭でより大きいサイズの横に並ぶととてもチープに見える。

「50型や60型は高すぎるけど、ちょっとスペックを挙げて45型なんてどうだろう?」

なんてことを考えて当初の決定をひっくり返してしまいます。

しかし自宅に持ち帰ってみると明らかにオーバースペックで、まるでテレビを置くための部屋のように見えてしまう始末。

このように、他のラインナップと比較して中間を選ぶのは失敗の買い物になることが非常に多くなります。

値段かスペックか、どちらが自分にとってより重要なのか。設定した絶対的な基準に合致するものを探し、妥協はしない。

このスタンスを明確にして一見「無難」、しかし実際は単に「中途半端」なものを買わない意識を持つこと。

そして店頭で見比べて見劣りするからと決断を揺らがせないことが大切です。

そしてこの決断を確固たるものにするためにも事前のリサーチの徹底は必須ということでしょう。

4.アンカー効果 基準になる価格はとても強固

アンカーとは船の錨のことです。

買い物におけるアンカーとは、購入の是非や高い・安いを判断する基準になるポイント・参照される価格に当たります。

一度下された錨が船をその場に固定するのと同様に、買い物の際に一度意識された参考価格は非常に強固で動かすことがほとんどできません。

相対思考にも通じる部分がありますが、「元値いくらの何%引き」と定価をわざと残す割引表示もこれの応用(悪用)です。

シンプルに割引後の価格のみが提示された場合は、その商品をその価格で買うかという比較になります。

しかし「いくらからいくらへ割引された」という表示になると、価格と商品の比較ではなく割引それ自体がクローズアップされてしまうのです。

結果として価格が適正か?という点よりも、普段は買えない価格で買うチャンスを逃すか?という損失回避思考に切り替わり、判断を誤る原因になります。

ここでセール品の買い物に悩んだ時に使えるワンポイントアドバイス。

・値段の安さ、お得さを商品の評価項目に加えないこと。

・そもそも安くなったことが目につくキッカケだった場合は買わないこと。

値段の安さを認識するのは買うその瞬間のみです。

普段モノを使う度に「これ安く買えたんだよな~最高!!」などと考えることはまずありません。

商品を買う価値があるかの評価に値段を考慮することは非常にバカげた発想と心得ましょう。

またアンカー効果は価格交渉の場面にも影響する心理効果です。

フリマアプリなどの浸透により、一般の消費者が価格交渉を行う機会も増えたんじゃないでしょうか?

ここでも定価を表示することでアンカー効果を上手く利用している出品者を見かけることがあります。

セールと違って中古品なので定価より大幅に安くて当然なのですが、それでも定価をアンカーにしてしまいがちです。

何かを特に中古で買う場合、相場などをしっかり調べて自分の中での明確な購入意志額を設定しておきましょう。

ただしいくら相場と言い張っても値下げ交渉が不調になりやすいのもアンカー効果の影響です。

というのも出品者にとっては、既に自分の提示してる販売額がアンカーになってるからで、値下げ幅が大きくなれば受け容れられにくいと言えます。

ふっかけ価格に対してふっかけ値下げ交渉でアンカーの再設定を狙えるかを検証した実験もありますが、研究結果を見る限り上手くはいかないようです。

ここでは交渉を上手くすることよりもアンカー効果に騙されないよう注意しておくことの方が重要でしょう。

ちなみに出品価格が不当に高くふっかけっぽくなりやすいのには別の心理効果の影響もあります。

それについてはまた別の機会に解説します。

5.希少性 欲しいのは必要だから?レアだから?

これは非常に分かりやすいと思います。

期間限定品や数量限定品、在庫残りわずかといった触れ込みに釣られてモノを買ってしまった経験は誰しも1回はあるでしょう。

これには数が限られているもの=希少で価値の高いものという思考のショートカットが働いています。

かつて(といっても文明が栄えるくらい前)はこの思考のショートカットは生き残るのに非常に有利な特性でした。

しかし今ではこの希少性に騙されやすいのを知った売り手が盛大に悪用してるので注意しなければいけません。

在庫が十分なのに残りわずかと表示する悪徳ショップもあるようですので。

ちなみに在庫わずかという表示による焦りは偽の合意効果という心理作用の影響です。

これは自分が欲しいと思ってるものは他人も同じように評価してるに違いないという誤解のことで、取られてしまうという焦りを生み、正常な判断力を奪います。

「あの女、私の彼氏に色目使ってる!!」などというおめでたい勘違いも恐らくこの一種でしょう。

そして最近ではモノだけじゃなく機会までもが希少性を主張し、買い手の判断を狂わせています。

具体的にはセール期間や期間限定のポイント還元などです。

これは希少性と同時に、「この機会を逃すと損をする」という損失回避の思考も働いています。

後で思い返してみると、本当にそのモノが欲しかったのか、セールで買い物したかっただけなのか分からないなんてことも…。

数や時間の限定は焦りを生み、大きく人の判断力を低下させます。

決断にかける時間を奪うのは詐欺の常套手段でもあり、その影響力・破壊力の大きさを物語ってるとも言えるでしょう。

6.睡眠不足 賢い買い物のためにしっかり寝る

今さら言うまでもありませんが、睡眠は非常に重要です。

急に心理効果から離れるようですが、睡眠不足は買い物の判断を狂わせる元凶とも言えます。

というのも睡眠不足のせいで、これまで紹介した心理のクセに引っかかりやすくなると言っても過言じゃないからです。

睡眠は身体的な疲れを取るだけじゃなく、心理的・精神的な疲労、すなわち脳の疲労を回復するという非常に重要な役割があります。

脳の体力は認知リソースやワーキングメモリーなどと言われ、PCのメモリと同じく使い続けるとキャッシュが貯まり、動作レベルが下がります。

このキャッシュを消し、クリアなメモリを取り戻す役割が睡眠にはあるのです。

睡眠不足はキャッシュ除去が不十分な状態で、できるだけ省エネな浅い思考方法で判断しようとします。

そしてこのオートモードで下される判断こそが、これまで紹介してきた心理的なクセ。

心理的なクセとは進化の過程においてこういう判断が大体において得だったから生き残ったものです。

しかし文明の発達が速すぎて進化と乖離した結果、今ではその多くがそのまま使うと不利なものになってしまいました。

つまり深い思考をする余裕を失うことは現代において非常に不利、言葉を選ばなければカモに転落することと同義です。

また夜寝る前など手持ち無沙汰だとついスマホでネットショップを眺めてしまう人も多いようですが、これは最悪の習慣。

就寝前は1日の中で最も認知機能が低下してるタイミングです。夜ポチった買い物の後悔の多さには心当たりがあり過ぎるはず。

この傾向を熟知してるからこそ、大手ネットショップの大型セールは週末の夜開始に設定されているのです。

こんな状態で適切な買物の判断など期待するだけムダというもの。この習慣は即刻排除しましょう。

「睡眠の質にも影響するしね」

睡眠は買い物の判断に限らず、身近な健康から寿命に至るまで様々な影響があるので、しっかり整えて損は1つもありません。

睡眠の質については別のページで詳しく解説しているので、こちらも参考にしてください。

7.貧乏であること 元も子もないが…

貧乏と書くと言葉が強いですが、お金の心配は買い物の判断を狂わせる重大な要因です。

お金に困ってるほどバカな買い物をしやすく、そのせいでさらにお金の心配が増えるという負のループにハマってしまいます。

現代において良くも悪くもお金と無縁で生活できる人は皆無と言えるでしょう。

万人に共通のものであるからこそその影響は非常に大きく、夫婦間の揉め事も金銭に関係するものが圧倒的に多いようです。

「金銭感覚が合わない夫婦・カップルは長続きしないって言うしね」

お金というのはそれだけ絶大な影響力を持っていて、その悩みはワーキングメモリを大幅に占拠します。

つまりお金の心配がある人は、いくらしっかり寝て睡眠不足を解消しようとも常に判断が普通の人より鈍くなるってことです。

PCの例に沿うならば、バックグラウンドで大容量のアプリケーションが常に動いてるようなもの。

これではいくらキャッシュを消しても動作の重さは一向に解消しません。

これと同じで買い物だけじゃなく、人間関係やビジネスなど日常のあらゆる判断にとんでもない足枷をかけられてると言えます。

貧乏なほど相対思考に騙されないという話をしたので合理的判断に有利に思えるかもしれませんが、これは短期においてのみです。

短期で得策でも長期で見ると不合理といったケースは多くあります。

分かりやすい例が遅延割引で、来年の11万円より今日の10万円を選択する現在重視の傾向がかなり顕著です。

「年利10%なんてとんでもなく美味い話なのにね」

またPCはぜいたく品だからお金に困っているなら買わないのが合理的と思っても、行政のサポートや有利な求人情報、またスキルを磨くなどの視点で見れば買う方が合理的かもしれません。

今日の1円の節約に集中しすぎるあまり、野菜や肉よりも安く手に入る超加工食品で買物カゴを埋め尽くす。

それが結果的に体を壊して医療費をかさませることになるかもしれないといった長期視点は持てません。

だからと言ってお金の問題を必死に無視しようとしてもムダ。アプリケーションを終了しなければ、メモリは重いままです。

ここでの教訓は自分のお金の問題としっかり向き合い、解決すること。

そして長期的に見て本当に合理的な解決策を導くべきということでしょう。

まとめ

買物の判断が狂いやすいポイントについて解説しました。

人間の心理って面白いな、程度で読んでもらってもOKですが、自分が当人だと笑ってもいられません。

頻繁に登場した、相対思考損失回避志向。この2つが人間の心理・行動を決定する基礎になってるとも言えます。

人間は絶対値で価値を量るのが苦手で、常に何かとの比較に頼って判断したがる。

そして利益よりも損失を嫌い、その影響を過大に(概ね利益の倍くらい)見積もってしまう(プロスペクト理論)。

これを押さえておくだけでも自分の判断のクセをある程度掴むことができます。

前半6つはあくまで応用で、後半の2つの方が基本です。

いくら応用の知識があったとしても基本の方から崩されていては役には立たず、あっという間にカモに転落してしまいます。

生活の基礎を固めた上で、テクニックに騙されていないか、自らワナにはまってないかを警戒しましょう。

そもそも判断する機会、すなわち買い物の機会自体を減らす方が根本的かつ効果的な対策と言えますがね。

てなとこで。